【鈴木其一展】
art-54 【鈴木其一展】 サントリー美術館
サントリー美術館で開催中の鈴木其一展に行って参りました。
其一がまとめて見られる展覧会、楽しみにしていました。
10時10分頃到着すると、なんとチケットを買うのに列が!
かつてこんなに混んでたことはなかったのでは・・・
テレビでやったりしたからでしょうか。
序章 胎動 ~江戸琳派の始まり~
其一の師である抱一から。江戸琳派の祖。
非常にオーソドックスであまりクセはない。
小禽図はどれも好き。
抱一の最初の鈴木蠣潭の作品も数点。この人の小禽図もよかったが、「大黒天図」も好き。
第1章 誕生 ~抱一門下の秀才~
抱一に師事していた時代の作品。
抱一的な絵が多く、まだまだ個性は発揮されていない時代だが、これはこれでいいですね。色は淡めで、ハッとするような画ではないけれど、どこに飾られていても違和感がないというか。
一番気に行ったのは「蓮に蛙図」。蛙がかわいい!
楽しいのは「文政三年諸家寄合描図」。72名もの絵師が描いているのである。もうちょっとゆっくり見たかったのだが、なにしろ混んでいたので・・・残念。
「群鶴図屏風」はすでにかなりの個性が発揮された絵。ファインバークコレクション展でも見ているが、構図が斬新。
第2章 躍動 ~其一様式の確立~
なんといっても「夏秋渓流図屏風」でしょう!鮮やか!そしてモダン。一度見たら忘れられない絵だ。
お隣の「風神雷神図襖」も迫力あるけれど、「夏秋・・・」の方がインパクト大。
宗達、光琳、抱一は屏風だったけれど、其一は屏風。なので迫力があるわけですね。デカい!
「松島図小襖」は宗達へのリスペクト?
「蔬菜群虫図」は好きな題材。隅々まで眺めると、かなりいろいろと描かれていることがわかる。
第3章 挑戦 ~絢爛たる軌跡~
「朝顔図屏風」。いやはやこれもすごいなあ。これでもかという朝顔の数。金色の屏風に映える青。すごいビジュアルである。
かと思えば、小品もたくさん手がけている其一。
好きな作品は・・・
「雪中檜図」構図は結構大胆。雪が美しい。
「白椿に楽茶碗花鋏図」枯れた題材だが、其一らしい色遣い。
「浅草節分図」これまた大胆な構図。下にいる群衆がこんなに小さく描かれているとは。
「大山祭図」最近、大山街道を一部歩いたのでビビッときた絵。あの大太刀が描かれている!
第4章 継承 ~其一派と江戸琳派の展開~
其一以外の作品。
一番気になったのは、松本交山。谷文晁に学び、抱一とも交流があった絵師らしい。色遣いが鮮やか、結構強烈。其一の扇も鮮やかだったけれど、それ以上。
其一の息子、守一の作品も。其一より冒険はしないタイプだろうか。わりとオーソドックスな琳派。
前期も行っておけばよかったなあ。
残念。
もう少しで終わりですが、是非是非!
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