「運命のボタン」
本日の映画
movie-51 「運命のボタン」 The Box 2009年米
DIR:リチャード・ケリー
CAST:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ、ジェームズ・レブホーン
STORY:ルイス夫妻の家の玄関前に置かれた箱には赤いボタン装置が入っていた。スチュワードと名乗る男によると、このボタンを押すと100万ドルが手に入る代わりに見知らぬ誰かがどこかで死ぬという。夫妻は悩むが・・・
☆☆☆リチャード・マシスン原作の短編小説の映画化。
マシスンといえば、ワタクシの大好きな映画「ある日どこかで」の原作者。「激突!」もそうですね。
この映画、不条理なところは「激突!」寄りかもしれない。
ルイス夫妻、夫は有能な技術者だが、宇宙飛行士の選にもれ、妻は右足の先がなく歩行が困難。子ども学費を捻出するのもギリギリで、はたから見ると幸せそうだが、実はお互い心の中に鬱屈したものを抱えているという・・・
そんな中、ボタンを渡され、24時間以内に押すか押さないか決めよと言われる夫妻。
勝手な想像で、ボタンを押すか押さないかを決断するまでの葛藤を描く心理ドラマだと思ったのだけど、案外あっさり妻がボタンを押してしまう!
まあ設定もめちゃくちゃSFだったけれど、それからの展開はトンデモSF化し・・・
「地球が静止する日」をちょっと連想しちゃいましたね。
どうやら、原作は超短編らしく、あらすじを見たところ、この原作の方がずっとおもしろいなあ。ぴりっとくる短編で、ぞくっとくる。
映画は設定を借りて膨らませたんだろうけれど、ちょっとムリがあったんですね。
ラストはちょい皮肉で怖かったけれど、結局なんだかよくわからない映画だったのでした。
一番怖かったのは、特殊メイクのF・ランジェラだったかも・・・
C・ディアス、こういう役似合わないなあ。がんばっているとは思うけど。
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