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2016/11/26

【ダリ展】

art-63 【ダリ展】 国立新美術館

1611261
国立新美術館で開催されているダリ展に行って参りました。
行ったのは23日祝日。
チケットはすんなり買えたものの、入場までに20分ほど。そして、中は人、人、人。いやー混んでました・・・

約10年ぶりの回顧展にして、過去最大規模のダリ展。映像、書籍等も含め、約250点もの展示。

第1章 初期作品
まるでマティスのダンスのような「魔女たちのサルダーナ」からスタート。
さすがのダリも初期は、普通の絵で、ある意味新鮮。風景画なんてキレイじゃないですか!ややピンクがかった色調の絵が多かった。
ただ、「ラファエロ風の首をした自画像」などはちょっと不思議。美しい夕景を背景にあのラファエロの斜めポーズを真似ているダリ!

第2章 モダニズムの探求
詩人のロルカや映画監督ブニュエルなどと交友を結んだ学生時代。キュビズムやピュリスムなどの影響を受け、いろいろな作風の絵があった時代。
「キュビズム風の自画像」などは、まさにピカソ。ちょっとレジェ風あり、マティス風あり。
「アス・シャリネーの浴女たち」は点描。浴女といいつつ、泳いでる人が数人いるのがおかしい。
とまあなんでもありだったが、最後の方はかなりダリになっていた。
「カダケスの4人の漁師の妻たち、あるいは太陽」は非常に抽象的な絵なのだが、ん?4人いますかね。3人しかいないような・・・

第3章 シュルレアリスム時代
これこそダリ!の絵が並ぶ。いや~楽しいなあ。
「子ども、女への壮大な記念碑」
女性の上半身、後ろ姿、老婆のような手、骸骨のような顔、骨など不思議なものがいっぱい。モナリザやナポレオン、遠景に晩鐘なども描かれ、見ればみるほどよくわからない。
「姿の見えない眠る人、馬、獅子」
女性の体かと思いきや馬でもあり、しっぽは獅子(これはよく見ないとわからない)になっている不思議な絵。
「降りてくる夜の影」
砂漠?に夜が近づいてくる様子。手前は人なのか?
「謎めいた要素のある風景」
ダリが評価していたというフェルメールが描かれているが、ちょっと細すぎ?後ろの少年は自分がモデルとか。
「奇妙なものたち」
あの柔らかい時計や小枝の髪の女性などなどおなじみのモチーフが描かれる。人型が残るソファは「見えない人物たちのいるシュルレアリスム的構成」にもあり、小枝の髪の女性は「オーケストラの皮を持った3人の若いシュルレアリストの女たち」にも登場する。この絵の楽器は、柔らかい時計のようにくねっとしている。
ダリは引き出しも好きなのかな?ミロのヴィーナスに引き出しが・・・
ブニュエルの映画は、混んでいたし、ちょっと苦手なのでパス。

第4章 ミューズとしてのガラ
年上のガラと恋に落ちたダリ。以後、ガラはミューズとしてダリの芸術にインスピレーションを与え、またプロデュサー的役割を果たす。とても奔放な女性だったようだが。
ガラを描いた絵はたくさんあるようだが、一番おもしろかったのは「ガラの3つの輝かしい謎」。鼻から口にかけてだけのガラが3人・・・シュール。
「ターバンを巻いたガラの肖像」は絵のバランスが不思議なのと、暗いのと。ダリの悩みが描かれているのかも?

第5章 アメリカへの亡命
第二次世界大戦の勃発でアメリカに亡命したダリは商業的な成功を収める。
肖像画の依頼も多く舞い込んだようでその一枚が「アン・ウッドワードの肖像」。ダリなのでもちろん、フツーの肖像画ということはなく、背景に描かれた岩が、ウッドワード夫人の形にくりぬかれていたり。
「幻想的風景」という壁面装飾はなかなかのインパクト。

第6章 ダリ的世界の拡張
アメリカ滞在中、舞台装飾を手がけたり、ヒッチコックやディズニーとコラボしたり。
ディズニーアニメは、まさにダリの絵を動かしたというものでおもしろかった。ヒッチコックの「白い恐怖」は何度か見ている映画だが、幻想の場面をダリが手がけていて、シュール。
本の挿絵では「不思議な国のアリス」。このお話、ダリの世界に結構ぴったりくる。柔らかい時計も登場する。
レシピ本「ガラの晩餐」はちょっと悪趣味過ぎる。
宝飾品も手がけているが、やっぱり柔らかい時計がいいなあ。

第7章 原子力時代の芸術
原爆投下に衝撃を受けたダリは、影響を受けた絵をたくさん描いている。
「ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌」
爆撃機とアメリカを象徴する野球選手、そして爆発の様子が描かれるが、トーンは暗く、衝撃の大きさが感じ取れる。
「ラファエロの聖母の最高速度」は聖母がエネルギーによって旋回しながら分子へと解体していく様子・・のよう。
「ポルト・リガトの聖母」
聖母がガラ。イエスはイエスっぽくなく・・・背景は原子物理学理論が反映されている・・・らしく、聖母子像にしてはどうなのか・・・
「素早く動いている静物」
いろいろなものが浮遊し回転する様子を描く。バラバラに見えて、きちんと数学的な座標軸上におかれているらしい。
このあたりになると、シュールすぎるというか、それを超えちゃっていて頭が痛くなりそうだ(笑)。

第8章 ポルトリガトへの帰還―晩年の作品
晩年は古典に回帰しつつも、いろいろな作風に挑戦している。
「正午」や「トラック」などはやや古風。かと思えば、シュルレアリスム時代の作品に近いものも。
「無題、エル・エスコリアル宮の中庭にいるベラスケスの《マルガリータ王女》」はベラスケス風?なんだけど、やっぱり変。
「テトゥアンの大会戦」はおお、大きな歴史画だ。と思いきや、ダリとガラの顔あり、聖母もガラ?やっぱりフツーの絵ではなかったですね。
やっぱりダリ!!

バラエティに富んだダリ作品を見ることができて、楽しい展覧会でした。
是非どうぞ。

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