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2016/11/15

【ゴッホとゴーギャン展】

art-60 【ゴッホとゴーギャン展】 東京都美術館

1611151
先週土曜日。
出光美術館で大仙厓展を見た後、上野へ移動。
ゴッホとゴーギャン展を見て参りました。
入場の列はなかったけれど、さすが日本で人気の画家、中はかなりの混雑。もう夕方だったのに・・・

第1章:近代絵画のパイオニア誕生
ゴッホは独学で画家を志し、はじめはバルビゾン派の画家の絵を手本としながら、労働者や農民の姿を描いた。オランダ時代の絵画より。
冒頭の3作品はそんな時代の重厚な絵。トーンは暗い。
「古い教会の塔、ニューネン」は遠くから見たら一瞬バベルの塔に見えた・・・
その後はゴッホが影響を受けたり、尊敬した画家、ミレー(「鵞鳥番の少女」はかわいらしい絵)、ブルトン、コロー、テオドール・ルソーが続く。
この絵に直接影響を受けたわけではないと思うが、コローとルソーが描いた樹の枝はくねくねと曲がっていて、後年ゴッホが描いた樹のよう。
ゴーギャンの初期の「自画像」はいたってフツー(の人に見える)。
「夢を見る子供」ではいまだ印象派的。すでに象徴的な要素が垣間見えている、らしいが。

第2章:新しい絵画、新たな刺激と仲間との出会い
パリに出たゴッホは自画像をたくさん描いている。
今回の3枚のうち、「パイプをくわえた自画像」は、オランダ時代の暗い色調のものだが、残り2枚は明るい色調へと変化。
ただし、「自画像」の顔はとても神経質そうに見える。
「パイプと麦わら帽子の自画像」は未完成にも見える余白の多さだがこれは穏やかな顔をしている。
「靴」はパリに出てきて間もない頃の作品だと思うが、好きな作品。意外とオランダ時代の暗い色調の絵がワタクシ好きなのかも・・・
ゴーギャンの作品はブルターニュ時代のが1点とマルティニク時代のが1点。
影響を受けた画家として、シャヴァンヌ、ポン=タヴェン派~ナビ派の作品も。セリュジェなどはゴーギャンに非常に近しいものを感じる。

第3章:ポン=タヴェンのゴーギャン、アルルのファン・ゴッホ、そして共同生活へ
ゴッホはアルルに移り住み、鮮やかな絵を描きはじめる。そこに合流したゴーギャン。しかし、2人の共同生活はわずか2ヶ月ほどで終わりを告げる・・・
目に見えるものを描くゴッホと見えないものを描くゴーギャン。性格も全く異なり、うまくいかなかったのは仕方のなかったこととはいえ、その後ゴッホは神経を病んでしまうとは・・・
ゴッホの絵で今回気に行った作品の1つが「グラスに生けた花咲くアーモンドの小枝」。春の息吹が感じられる小品で、穏やかな作品。
「収穫」もいい。明るく穏やかな光が感じられる。
「公園の小道」は黄色い家の向かいにあった公園を描いているが、陽射しがキラキラと耀いている明るい絵。
ゴッホはゴーギャンとの共同生活中、ゴーャンの肖像画を1枚しか描かなかったそうだが、代わりに描いたのが「ゴーギャンの椅子」。見たものしか描かなかったゴッホとしてはめずらしい作品で、椅子の上の蝋燭と本はゴーギャンを象徴するものらしい。
ゴーギャンの作品はポン=タヴェンでの作品+アルルでの作品3点。
おや、損保ジャパンにあるのに似てる~と思ったらそのものでしたね(笑)。そう、確かに「アリスカンの並木路、アルル」はアルルの風景を描いているのだけれど、アルルっぽくない・・・ポン=タヴェンと言われればそうかなと思ってしまう。
そしてゴーギャンの収穫の絵「ブドウの収穫、人間の悲惨」は、収穫の風景はアルルでも描かれている女性はブルターニュの女性で、二人の絵に対する姿勢の違いがよくわかる。
「アルルの洗濯女」も、家の近くで描かれた作品らしいが、おそらくは見たものだけでないものも描かれており、不思議な絵となっている。

第4章:共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン
共同生活を解消後、ゴッホはサン=レミの療養所に入院、その後オーヴェル=シュル=オワーズに写り、短い生涯を終えたゴッホ。
ゴーギャンは再びブルターニュへと移り住むことになる。
ゴッホの静物画「タマネギの皿のある静物」とゴーギャンの静物画「ハム」が並んでいたが、インパクトからいうとゴーギャンの方がすごい。
ゴッホの作品は自身に関連する品々が並んで、非常に内向きな作品である。
この頃のゴッホの作品は、筆がうねっていて強烈。
「刈り入れをする人のいる麦畑」の麦の色、うねりもすごいけれど、「渓谷」の方がもっと強烈。世界が曲がって見える・・・
ゴーギャンの「紡ぐブルターニュの少女」はイヴかジャンヌ・ダルクか。手はブッダを参照しているとも言われているようだが、ワタクシとしはジャンヌ・ダルクと思いたい。

第5章:タヒチのゴーギャン
ゴーギャンといえばタヒチ!
ということでラストはタヒチにおけるゴーギャンの絵でしめくくり。
どれもらしい絵だが、一番印象的だったのは「肘掛け椅子のひまわり」。わざわざヨーロッパからひまわりの種を取り寄せ、育て、描いたという。ひまわりと言えばゴッホだけれど、ゴーギャンがこんな作品を描いていたことははじめて知った。
アルル時代を思いだしてのことだったかどうか・・・

ゴッホとゴーギャン2人に的を絞った展覧会は初だそう。
是非どうぞ。

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