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2016/11/14

【大仙厓展】

art-59 【大仙厓展】 出光美術館

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すでに昨日で終了してしまっていますが、大仙厓展におととい行って参りました。
以前、やはり出光美術館で開催された仙厓展も見ているが、大好きな仙厓ははずすわけにいきません・・・
今回は福岡市美術館(改修中だそう)や九大のコレクションも充実。

第1章 仙厓略伝 ―作品でつづる生涯
仙厓は厳しい修行を経て、博多の聖福寺の住職となり、還暦を過ぎて虚白院に隠棲する。
この住まいを描いたのが「雪中虚白院画賛」。静かな画。
仙厓は隠居後も人々に請われるまま書画を描く日々だったが、あまりに人気が出て注文が殺到、絶筆宣言する。出光にある画は何度も見たことがあるが、福岡市美術館には拓本もあるのだった。絵に描くだけでなく、本当に碑まで建ててしまうとは、よほどの人気だったのだろう。

第2章 仙厓の画賛 ―道釈人物画で画風の変遷をたどる
よく知る仙厓の絵は、単純な線で描かれているもので、さらさらっと描いているようだけど、若い頃の絵はフツー。基礎はしっかりしていたということでしょう。
その後、少しずつ画風は変化、行き着いたのは、よく知る絵。
はじめはおとなしい画風だったのが、次第に大胆に、デフォルメされ、線は単純化。
観音、寒山拾得、布袋など年代を追ってみていくとよくわかる。

第3章 仙厓禅画の代表作、「指月布袋」「円相」「○△□」―禅の心、ここに集う
先日、永青文庫でも見た「南泉斬猫画賛」の別バージョンが。仙厓の絵はもれなく好きなのだけど、これだけはちょっと・・・
「蕪画賛」。蕪も僧もどっしり構えるのがよいと。立派な蕪!
「座禅蛙画賛」も好きだけど、やっぱり「指月布袋画賛」。いくつもバージョンがあるようで、出光佐三がはじめて買ったというものは、うちに手ぬぐいもあったりするが、福岡市美術館のははじめてみた。なんかノリノリな布袋。
単純な絵なのに深い意味のある「一円相画賛」、そして「○△□」。この絵の解釈は何通りかあるようだが、一番ワタクシにとって納得のいく解釈は□が修行前、△が修行中、○が修行後というもの。
「三聖吸酸画賛」。三聖人が酸っぱいものを食べてうわっ酸っぱいという顔をするのがおもしろい。

第4章 「厓画無法」の世界 ―この世の森羅万象を描く
仙厓は、水墨画でよく描かれる竹、蘭なども多く描いているようだが、やっぱり動物がいいですね。
特に犬!
福岡市美術館の「犬図」は一筆で一気に描かれているが、これ以上ないくらいに単純化されている。ちょっと豚みたいだけど、味がある。
顔はもしゃもしゃだけど、かわいいのが「狗子画賛」。マグネット購入。
虎は猫のようで、猫は虎のようで・・・
永青文庫でもあった「龍虎画賛」の龍、虎ともにかわいすぎる!
「章魚図」は蛸の絵で、優逸の彩色画とのこと。なぜこれだけ色をつけたのだろう。
「トド画賛」。実際にトドを見たらしいのだが、尾びれが割れてる。なんか変。
「鍾馗画賛」は他の絵師に比べるとちょっと可愛すぎるような。

第5章 筑前名所めぐり ―友と訪ねた至福の旅をたどる
仙厓というとあまり風景画というイメージはないのだけれど、結構描いているのですね。
お祭りやいろいろな催し物についても画もあり、一番楽しかったのは、「花見画賛」。今も昔も花より団子。みんな、花など見ていない。どんちゃん騒ぎの様子。たくさん描かれた人にそれぞれキャプションが書かれているのがおもしろい。

第6章 愛しき人々に向けたメッセージ ―仙厓の残した人生訓を味わう
いずれも見たことがある作品(多分)。いやでも何度見てもいいんですね。
ユーモラスな画と含蓄溢れる言葉。なるほどねと。
どれもいいのだけど、好きなのは「さじかげん画賛」。非常に単純な絵だけど深い。
そして、あるある、いるいる!と思うのが「老人六歌仙画賛」。こういう老人にならないよう気をつけなきゃと思うのです。
神様は描かれず、袋、小槌、鯛だけが描かれた「三福神画賛」もいいなあ。

いやあ、やっぱり仙厓はいいですね。

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