【風景との対話展】
art-66 【風景との対話展】 損保ジャパン日本興亜美術館
損保ジャパン日本興亜美術館が所蔵する風景がテーマの絵画を展示した展覧会に行って参りました。
へーこんな作品も持ってたんだ~というはじめての作品も結構ありました。
第1章 フランスのエスプリ
ユトリロからスタート。あ、これは見たことある。ユトリロにしてはわりとカラーのある絵。人物がちょっと変?
あとはほぼ知らない画家ばかりだったが、東郷青児旧蔵作品とのことで、なんとなく趣味がわかるような気がした。
ビビッドな色が好きだったんじゃないだろうか。
ユトリロの隣になったドルーアンは、配色がシャガールのよう。
第2章 東郷青児の旅
東郷青児というと女性像のイメージだけれど、風景画が思いのほかよくて・・・
正統派の風景画あり、キュビズム風あり。ささっと描いたようなスケッチも素敵。
第3章 日本の風土
岸田劉生「虎ノ門風景」。麗子以前の劉生。
遠くから見てこれは魁夷?と思ったらやはりそうだった「潮音」。波と岩の荒々しさ。そしてこのブルー。
山口華楊「幻化」は幻想的な狐の絵。
第4章 異国の魅力
今回のチラシの絵は福本章「ムラノの朝」。朝やけが美しい。
天野三郎「オレンジ売り」は大胆な構成と色。目にパッと飛び込んでくる。
第5章 意識の底の地
シュールな絵が集合!
一番印象に残ったのは井上覚造「猟人日記」。不思議な絵。石を積み上げたアーチの絵なのだが重力に逆らっているし、銃などの武器がはさみこまれている。ちょっと怖い。
矢元政行「極楽塔」はバベルの塔だろうか。
「遊ぶ子供たち」は、うーん気持ち悪いな。
第6章 日常の向こう側
「二つの卓上静物」ってそもそも風景画?今回の最大の謎(笑)
山本貞「反映」はまるで写真のよう。
第7章 世界の感触
このあたりになると完全に現代アートでワタクシでは理解が難しい(笑)。
小杉小二郎「月・追憶」は、ややダリ風でこれが一番わかった。
第8章 思い出のニューヨーク州
というところで、最後はグランマ・モーゼスでほっとした。
決してうまくはないけれど、素朴で暖かみがあって、なんか楽しくなるんですね。
知らない画家にたくさん出会えた展覧会でした。
是非どうぞ。
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