『緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン
本日の本

book-28 『緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン著 創元推理文庫
STORY:子供が住宅建設地で拾ったのは人間の肋骨の一部だったが、最近埋められたものではなかった。エーレンデュルが捜査するうち、かつて近くにサマーハウスや軍施設があったことが判明する。よく出没するという緑のコートの女性とは何者なのか・・・
☆☆☆アイスランドのエーレンデュルシリーズ第2弾。
1冊目『湿地』があまりに衝撃的だったので、続けて読んでみた。
『湿地』の方がおもしろかったし、やはり1冊目ということでインパクトがあったかな。
いや、でも2冊目もおもしろかった。
1冊目も女性に対する暴力がテーマだったが、こちらはDVがテーマ。
出てきた骨を掘り進め、何が起こったかを少しずつ突き詰めていくエーレンデュルたちの物語と並行して語られる昔の家族の物語は、またまた読んでいて辛い暴力に満ちたもの。
肉体的にも精神的にも追い詰められ、何の希望もないまま暮らす妻。子供の一人は小さい時の病気で障害があり、一人は繊細なハートの持ち主で必死に母を守ろうとし、もう一人は父親によって同じようなモンスターになっていってしまう。
夫が刑務所に入ることになり、一時訪れた平和も長続きせず、悲劇が・・・
現在と過去が交わるとき、わかった真相は辛いものだったが、同時に安らぎも。こういう結末しかなかったよなと。
エーレンデュルの過去の秘密も明らかになりつつ、娘との関係も今度どうなっていくのか・・・
次作も是非読みたいな(文庫になったらね)。
ミステリー的には、ミスディレクションがわざとらしすぎて、少々失敗してるかなあ、というところが残念でした。
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