【マリー・アントワネット展】
art-2 【マリー・アントワネット展】 森アーツセンターギャラリー
ヴェルサイユ宮殿監修のマリー・アントワネット展に行って参りました。
アントワネットの生涯をたどる展覧会で展示数も多く、この美術館では狭すぎて、結構見るのが大変でした・・・
もうちょっと大きな会場でやるわけにはいかなかったのかしら?
Ⅰ:ウィーンからヴェルサイユ宮殿へ、皇女から王太子妃へ
まずは、家系図をしっかり見て人物関係を頭に入れてから。
「1755年の皇帝一家の肖像」。1755年ということはマリー・アントワネットが生まれた時に描かれた肖像画ですね。一番小さい子がアントワネット?15番目の子供というけれど、描かれているのは12人・・・多分。この絵でもやっぱりマリー・テレジアは貫禄。
Ⅱ:王家の結婚
ハプスブルク家とブルボン家の縁談がまとまり、アントワネットはフランスへ。
「マリー・アントワネットのヴェルサイユ到着」に描かれるように、すごい隊列・・・
結婚式もさぞやゴージャスだったことだろう。
Ⅲ:即位ー王妃マリー・アントワネット
アントワネットが19歳の時、夫であるルイ16世が即位。
この頃の肖像画がすでにお抱え画家のヴィジェ・ブラン(と工房)の作品。
ヴィジェ・ブランは、大震災直後に三菱一号館に見にいったなあ。
Ⅳ:マリー・アントワネットと子どもたち
アントワネットのみならず子どもたちの肖像画はたくさん残されているようだが、立派なのは「1781年10月22日の王太子ルイ・ジョゼフ・グザヴィエ・フランソワの誕生の寓意」。今回の展示はヴェルサイユにある方のサイズの小さいものだが、一家の権威を示す堂々たる絵。
Ⅴ:ファッションの女王としてのマリー・アントワネット
ファッション好きだったアントワネットは、凝ったドレス、奇抜なドレス、その他贅沢なドレスをたくさんあつらえたという。
ル・ブランの「フランス王妃マリー・アントワネット」もゴージャス。
Ⅵ:王妃に仕えた家具調度品作家たち
アントワネットは王宮の装飾にも凝ったという。これがまた王家の財政を逼迫させることになる・・・
いや~、ヴェルサイユの見学でも、ため息でるもんな~
寝室の冬用の壁布なんて(夏用もあるの?)重厚感があって美しいのなんの。
個人的に気にいったのは、王妃の寝室の薪台。スフィンクスでできているもの。
日本の漆器類もコレクションしていたとか。
Ⅶ:再現された王妃のプチ・アパルトマン
アントワネットのプライベート空間が再現されており、居室は撮影OK。グリーンで統一されていて美しい。ゴテゴテしていないところが上品。
図書室はバーチャルリアリティでの再現。
Ⅷ:マリー・アントワネットのセーヴル磁器の食器セット
ここにも日本趣味が。伊万里焼を下敷きにした食器があった。
Ⅸ:王妃の私的な離宮:トリアノン
以前、ヴェルサイユに行った際、あまりに暑かったのと(記録的に暑い年だった)、時間があまりなかったのとで、プチトリアノンの方まで行けず・・・返す返すも残念!
ヴィジェ・ブランの「ゴール・ドレスを着たマリー・アントワネット」は下着姿を描かせたと散々悪口を言われたらしい・・・
その隣は、ヴィジェ・ブランの自画像で、画家の方が美人だなあ(笑)。
Ⅹ:首飾り事件
アントワネットは何も悪くないのに、世間に浪費家というイメージを植え付けてしまった事件の首飾りのレプリカがあった。
ヴィジェ・ブランが亡命後、しばらく手元に置いていたというアントワネットの肖像画も。
ⅩⅠ:革命の動乱の中の王妃
国王一家はチュイルリーに写り、その後逃亡しようとして捕らえられる。
アントワネットに対する世間の反感は頂点に達し、中傷、避難する画が描かれたという。確かに悪意に満ちたものばかり・・・
アントワネットから恋人フェルセンへの手紙は悲しい内容だが、暗号表まで作って手紙のやりとりをしていたとは!
ⅩⅡ:牢獄から死刑台へ
とうとう断頭台へと送られることになったアントワネット。
幽閉先や監獄での肖像画、裁判でのアントワネット、処刑台へと向かうアントワネット、いずれも毅然とした表情で描かれており、最後まで王妃としての威厳を失わなかったことがうかがえる。
ⅩⅢ:殉死した王妃への崇拝
ラストにヴィジェ・ブランの原案に基づくタピスリーがあった。
アントワネットと子どもたちが織られているが、悲しい・・・
美術品を鑑賞しつつアントワネットの生涯がわかる内容になっていますので、是非どうぞ。
混雑必至・・・
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