【北斎の帰還展】
art-4 【北斎の帰還展】 すみだ北斎美術館
昨年11月22日オープンしたすみだ北斎美術館に行って参りました。
両国駅から10分ちょっと。小さな公園の一角に不思議な建物が・・・
北斎のイメージととはほど遠いですが(苦笑)、目をひく建物であることには間違いありません。
あまり評判がよくないようですが・・・
確かに、展示室まではエレベーターしかないとか、トイレの数が少ないとか、3・4Fの間のらせん階段が狭すぎるとか、いろいろと問題はありますね。
素晴らしい展示ではね返してほしいものです。
序章:北斎のイメージ
「漁師図」がおもしろい。
煙管をくわえた漁師の図なのだけど、一説によれば北斎の自画像で賛も自身でつけたと言われているらしい。
確かに、言い伝えによる北斎の風貌に似ているような・・・
北斎漫画にも出てきそうだ。
第1章:北斎の描いたすみだ
北斎はそのほとんどを墨田に暮らしたということで、墨田を描いた作品が多い。
富嶽三十六景にもあったんですね、確かに。
昨年はじめてみた「千絵の海」シリーズにも。
今回はじめてみた「風流墨田川八景」も小品ながら情緒豊かでいい。前期の4枚も見たかったところ。
第2章:幻の絵巻-隅田川両岸景色図巻-
今回の目玉。
100年ほど行方不明になっていたのが、昨年墨田区が落札して入手した肉筆の絵巻。
隅田川の風景が両国橋から吉原に至るまで7メートルにわたって描かれる。西洋風な陰影のある細かい筆致で描かれ、なんとも美しい。これを見るだけでも行った価値があるというもの。
なぜか、最後は吉原の遊興場面となっていて、突然風景画じゃなくなるという(笑)。なぜ~とつぶやいてしまいますね。
第3章:名品ハイライト
まさにハイライト、有名どころがたくさん。
富嶽三十六景、諸国瀧廻り、諸国明橋奇覧、百人一首うはかゑときなど。
今回はじめてみた小品、六玉川の6枚もよかったが、一番気にいったのは晩年の作「柳に燕図」(肉筆画)。優美な画。
インパクトがあったのは、「鮟鱇図」。鮟鱇ってこんな姿だっけ?笑いがこみ上げてくる作品。
企画展示室1は4F,2は3Fにあるので、いったん3Fに行ってから、また4Fの常設展示室に戻ってきた。まずは常設を見てから、企画展示室2室を見るべきだったかも・・・
常設展示室はレプリカがほとんどらしく、一部をのぞいて撮影が可能。
北斎とお栄の人形がリアルで怖い(笑)。しかも時々動く・・・
これから、この美術館でいろいろと見られるかな?
楽しみです。
是非どうぞ。
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