【お笑い江戸名所~歌川広景の全貌展】
art-7 【お笑い江戸名所~歌川広景の全貌展】 太田記念美術館
太田記念美術館で開催されている、歌川広景展に行って参りました。
歌川広景って名前は聞いたことあるようなないような・・・
いかにも歌川広重の弟子っぽい名前ですが、確かにそうらしい。ただし、正体は謎に包まれており、わずか2年半ほどしか活動期間がなく、その後忽然と消えたらしい謎の絵師。
描くのは、徹底して笑える江戸の名所絵。
師匠の名所江戸百景のパロディかという・・・
笑いといっても、エスプリが効いてるタイプのものではなくて、もっと世俗的なベタな笑い。
登場人物たちは、転んだり、落ちたり、ぶちまけられたり・・・臭いネタもお好きなようで(笑)
スラップスティックな笑いが繰り広げられる。
上品な笑いではなく、どちらかというと下品な笑い。
クスクスと笑うのでなく、がははと笑うような作品。
とてもわかりやすい。
江戸の庶民には受けたかもしれませんね。
問題は、広景があまりに北斎や広重の絵を参考、というかパクってること!いや、リスペクト?
いいのかしら?というレベル。
いやいやおもしろければいいでしょう。
明治期に似たような作品を描いた昇斎一景という絵師がいて、広景がこの名に変えたのではないかという説もあるとのことで、1枚展示があったが、うーん、どうかなあ。
今回一番気にいったのは「江戸名所道戯尽 二十二 御蔵前の雪」。
だるまの形をした雪だるまの上に河豚を置いて、下駄の鼻緒を直している間に、野良犬が河豚を盗もうとするという・・・これはややクスクス系の笑いかも??
楽しい展覧会です。
是非どうぞ。
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