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2017年3月

2017/03/31

「ファンタスティック・フォー」

本日の映画

ファンタスティック・フォー(2015) [Blu-ray]
movie-12 「ファンタスティック・フォー」 Fantastic Four 2015年米

DIR:ジョシュ・トランク
CAST:マイルズ・テラー、ケイト・マーラ、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル
STORY:リードが友人のベンとともに開発した物質転送装置がストーム博士の目にとまり、リードは財団の研究員にスカウトされる。転送実験を終えて地球に帰還したリードたちは超人的な能力を見につけてしまう。

☆☆☆リブート作品。
2005年の映画からまだ10年というところでのリブート。
最近、こういうのが多いなあ。
ハリウッド、よっぽどアイディア不足なのかしらんって思ってしまいますね。

前の映画とは違って、ファンタスティック・フォーになるまでが描かれていて、ちょっとは違うのだけれど、ファンタスティック・フォーになった後は、細部は違うにしても基本的には同じ。
さすがに最近の映画だから、結構覚えているし、やっぱり新味がないですね。

前のを見た時は、伸びる男、岩男、火の玉男、透明女というアイディアは、まあいろんな寄せ集めって気がしないでもなかったけれど、それなりにおもしろいとは思ったものの、続編含めて見慣れちゃったし・・・

悪者との対決もさして盛り上がらず終了。
これの続編、まさか作らないよね?

2017/03/30

フェリシタル カベルネ・ソーヴィニヨン

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チリの赤ワイン。
安いワインなのでどうかな~とおもったけれど、意外にも甘味の中にコクのあるワインだった。
カベルネというよりはメルローっぽい味に感じたが・・・

デイリーワインとしてはいいんじゃないでしょうか。

2017/03/29

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

本日の映画

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [Blu-ray]
movie-11 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」  There Will Be Blood 2007年米

DIR:ポール・トーマス・アンダーソン
CAST:ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ
STORY:山師のダニエルは、ポールという青年から故郷に石油が出そうだという情報を得て、採掘に向かう。カリスマ牧師であるポールの双子の兄弟が警戒を強めるが・・・

☆☆☆☆D・デイ=ルイスが2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞。

この人、凄いなあ。
出る映画すべてがアカデミー賞級演技で、なりきりぶりがスゴイのだ。

この映画でも、金を稼ぐという超シンプルな目的のため、手段を選ばず手に入れたいものを手に入れる男を怪演。
ホント、イヤな人物なのだ。
商売上有利だからと、孤児を自分の息子として連れ歩き、その子が事故で耳が聞こえなくなると遠くへ追っ払ってしまう。そして、弟だと称する男をやはり商売に役立てようと連れ歩くものの、嘘だとわかると非情にもポイする。
何の感情もないようだが、怒りは抑えられない。
人に嫌われようが気にせず、金持ちになって人と関わらずに生きていけるようになりたいなどとうそぶく。

一方、ダニエルとの対立を深めていく、カリスマ牧師イーライ(双子をポール/ダノが演じる)がまた、イヤーな人物。
高尚な事をいいながら、結局は欲にまみれた人物で、ダニエルと同じ。
うーん、むしろこのエセ牧師の方が嫌いだなあ。
ダニエルの方がまだ、息子への愛情や仲間への心遣いといったものが見えるけれど、イーライにはまったくそういった感情が見られないから。

D・デイ=ルイスもうまいけれど。ポール・ダノ(基本、変な役やイヤな役が得意なのね)もうまい。この2人の演技合戦がみものでしたね。

ラスト、2人の対決は緊張感マックスで、映画が終わってホッとした。
2時間半以上という長い映画。
まったく退屈することなく見たけれど、後味も決していいわけでなく、見終わってどっと疲れが・・・

2017/03/28

アンネ・ホルト『凍える街』

本日の本

凍える街 (創元推理文庫)
book-7 『凍える街』 アンネ・ホルト著 創元推理文庫

STORY:マンションで4人の死体が発見された。海運会社社長と妻、長男、そして正体不明の男。オスロ市警きっての切れ者捜査官ハンネが捜査にあたるが・・・
☆☆☆ハンネ・ヴィルヘルムセンシリーズ第7作。ノルウェーのミステリー。

1990年代に3作目まで別出版社から出て、3作品すっとばして7作目というわけ。

ま、これだけ読んでも大丈夫なのだけれど、やっぱりな~順番に読むべきだった気がする。
主人公の身にいろいろとこの間変化があったらしく、心情が掴みづらいのである。
家族や同性の恋人が亡くなったり、相棒の刑事といろいろあったり・・・
幼い頃から家族とうまくいかなかったハンネ。その葛藤から他人とうまくつきあえないようなのだけど、なんか感情移入しにくいのだ。
どうやら美人らしく(やや中年太り気味だって)、非常に優秀な警官でかっこいい女性なんだけどなあ。

殺された一家も家庭的に問題があり、ハンネの悩みとシンクロするのだが、物語は終盤になって意外な方向へと転換。といっても、ハンネははじめからちゃんと目をつけていたわけで、ちょい伏線の張り方が甘いような。

そしてラストにきてえー、どうなるんだ??
次作も出ているけれど、読むのどうしようかな・・・

2017/03/27

アサヒ ドライプレミアム 香りの琥珀

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昨日に引き続きドライプレミアム。
同じ時にもらったので、超賞味期限切れ。

注いでみると、琥珀色よりもっと濃い。
飲んでみると、ロースト香だけれど、そんなにキツくはなく、わりとマイルド。
味も穏やかで、飲みやすい黒ビールといったところ。
この方がドライ感が隠されていていいかな。

2017/03/26

アサヒ ドライプレミアム 原酒仕立てプレミアム

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だいぶ前にいただいたもの。お歳暮だったか・・・
冷蔵庫に入れたっきりですっかり忘れていて、とっくに賞味期限切れ。
ということで慌てて飲んだ。

注いでみると、わりと濃い色。
飲んでみると、ん?甘いな。
原酒仕立てというのだけど、なんか関係あるんでしょうか?
っていうか、ビールの原酒って???

ドライなんだから、なんとかコクを出そうとしなくてもいいんじゃないかと。
ピリピリ感もあり、そして甘いというのはなんか中途半端でした。

2017/03/25

キリン 一番搾り 若葉香るホップ

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一番搾りの派生品。
缶のデザイン、キレイですね。若葉って感じ、早春って感じ!

注いでみると、やや薄めの色。
飲んでみると、香ります!いいホップの香り。
そして、みずみずしいというか若い味ですね。
わりとさっぱり飲めるビールだけれど、悪くない。
爽やかで今からの季節いいかも。

2017/03/24

アサヒ スーパードライ エクストラハード

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スーパードライの派生品。
前にエクストラシャープというのがあったけれど、まあ同じようなものかな?

注いでみると、淡い色。
飲んでみると、ん?
超刺激って書いてあるけれど、そんなに刺激がないような?
どちらかというとあまり味がないというか。後味はちょっと甘いのだけど、コクがないんだなあ。

2017/03/23

サッポロ ヱビス 華みやび

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ヱビスの白い缶を言えばシルクヱビス。
かと思ったら、違うものだった。

ホワイトビールとのことで、注いでみるとやや薄い色。
飲んでみると、確かに!
ヴァイスビアの香りと味。小麦系。
濾過はしてあるのかな。濁ってはいなかったですね。

おいしいヴァイスビアだけれど、ヱビスっぽくないような・・・

2017/03/22

【マティスとルオー展】

art-17 【マティスとルオー展】 パナソニック汐留ミュージアム

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【これぞ暁斎!展】を見た後、食事をはさんで、【マティスとルオー展】へ。

マティスとルオー。
全然共通性がないように思えるが・・・
そうでした、2人ともギュスターヴ・モローに学んだんでしたね。
その後、2人はマティスが亡くなる一年前まで、約半世紀にわたって手紙のやりとりをしたり、家族ぐるみのつきあいをしていた、そうである。

第1章:国立美術学校からサロン・ドートンヌへ 1892年~1913年
若い頃の2人の作品はまだまだその特徴が出ておらず、マティスの「モデル」などは、フォービズムのはしりなのだろうけれど、どちらかというとルオーが描きそうだったり、ルオーの作品が師のモロー風だったり・・・
マティスの静物画「スヒーダムの瓶のある静物」はごくごく正統派の静物画である。「ベル=イルの花束」も色こそ結構鮮やかだけれど、画風はまだ穏やかである。

第2章:パリ・ニース・ニューヨーク 1914年~1944年
マティスはニースへと移り、ルオーはパリに残った時代。
ニースの気候に感化されたのか、マティスの絵は一気に明るくなる。それでもまだ「オリーブの並木道」などははっきりとした色調ではなく、自然な明るい光が感じられる作品。
その後室内を描いた作品群では、ややフォービズムの雰囲気を残しつつも、新しいマティスの絵になっている。少しずつ派手な色になっていっている時代。
対するルオーといえば、風景画はみなどんよりと曇り、重苦しい雰囲気が立ちこめる。
そして、道化師やミセレーレ、悪の華などお馴染みの作品が生まれていく。太い線のルオー誕生である。

第3章:出版人テリアードと占領期
まず目に入るのは、ポスターにもなっているマティスの「ラ・フランス」。人形のような女性像だが、これはナチスの侵攻への抵抗の絵としてヴェルヴ誌に描かれたものという。フランスの国旗の色、赤、白、青の三色の服を着た女性で、鮮やか。
対するルオーもヴェルヴ誌で、フランスを救った少女ジャンヌ・ダルクを描いて、抵抗の精神を示している。
2人が表紙を描いたヴェルヴ誌が飾られていたが、こうした雑誌の表紙や、挿絵は、マティスの方が向いていたのではないだろうか。
貴重な展示として、「気晴らし」シリーズの原画である油彩画15点がきており、なかなかにいいですね。タピスリーも2枚あったのだが、タピスリーと油彩画、遠くからみると判別できない(笑)

第4章:『ジャズ』と《聖顔》 1945年~1956年
マティスといえば、ジャズ!切り絵で作られた作品だが、このシリーズ好きだなあ。色が鮮やかで、ポップで楽しい!宇都宮美術館とうらわ美術館、こんなにジャズを持ってたのか・・・
こうして、明るい軽快な方向へ向かっていったマティスに対し、ルオーは宗教的な題材を描いた重々しい作品が多くなっていく。色は鮮やかだけれど、胸にずしりとくるというか。

2人の手紙のやりとりも数多く展示されていて、お互いの友情と尊敬に溢れた手紙がちょっと感動的。

もうすぐ終わってしまいますが、是非どうぞ。
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2017/03/21

汐留:至福のお茶漬け こめらく

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Bunkamuraザ・ミュージアムでこれぞ暁斎展を見た後お昼の時間になったのだが、どうも渋谷でご飯を食べるのは気が進まず・・・
次の目的地、汐留に行ってから食べることにした。
ま、いつものとおりシティーセンターの中で食べたんですけどね。

今回行ったのはお茶漬けのお店。
最近、お茶漬けのお店って方々で見るなあ。
しかし、今回頼んだのはおひつ飯の方。

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ワタクシは鯛とアジの漁師飯。

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同居人はまぐろねぎとろと温泉玉子のおひつ飯。

まずはたれをかけてそのまま食べる。
そのあと、だし汁をかけてだし茶漬けでいただく。
テーブルにはわさび、あられ、海苔、かつおぶしが置いてあるのでかけてみる。
ご飯とだし汁はおかわり自由とのことで、同居人はご飯をおかわり、漬け物も何種か持ってきていた。

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そのままでもいいんだけれど、お茶漬けにするとまた別の味わい。
鯛よりアジの方がお茶漬けとしてはよかったかも。

さらさらっと食べられていいですね。

東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティーセンターB1

2017/03/20

【これぞ暁斎!展】

art-16 【これぞ暁斎!展】 Bunkamuraザ・ミュージアム

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ゴールドマンコレクションこれぞ暁斎!世界が認めたその画力展に行って参りました。
暁斎展、数年前に三菱一号館でやった際にも行っているのだが、今回は世界屈指の暁斎コレクターとして知られるイギリスのゴールドマン氏のコレクションを公開するもの。
めったに見られない作品の数々である。

序章:出会いーゴールドマン コレクションの始まり
「象とたぬき」からスタート。
この作品、いったんゴールドマン氏が手に入れたものの手放してしまい、しかし忘れられずに数年後買い戻したという作品。ちっちゃなたぬきを象が鼻でツンツンしている絵でとてもかわいらしい。
そして、蛙、猫、猿、犬などなどの戯画。メダカの学校ならぬ蛙の学校や、鯰を曳くネコの絵など。
暁斎は師匠国芳の影響か、猫好きで自分でもたくさん飼っていたらしい。ちょい目つきの悪いネコもいたけれど、ほのぼのする絵が多い。

第1章:万国飛ー世界を飛び回った鴉たち
三菱一号館の時にはも1枚くらい見たと思うのだが(榮太楼の社長が購入したとか)、今回は実に14枚もの鴉の絵が!ゴールドマンさん、鴉の絵が好きなんですねぇ。
枯木との組み合わせが多かったけれど、ささっと墨だけで描いた鴉もいいし、白い鷺との対照もいい。「雨中鴉」は雨の表現がなかなかに斬新。
「日輪に鴉」は日の出と鴉の組み合わせ4枚。月との組み合わせもあった。

第2章:躍動するいのちー動物たちの世界
ゴールドマン氏は動物画がお好きだったようで・・・
象は実際に暁斎が見にいってスケッチしていたようで、リアリティがあるのだけど、さすがに虎は見たことがなかったか、猫のような虎。
やはりテーマとしてよく描いていた蛙や猫の絵がいいなあ。
あと、気にいったのが「枇杷猿、瀧白猿」。毛並みなど、非常に細かい。
とってもユーモラスなのが「月に手を伸ばす足長手長、手長猿と手長海老」。足の長い人の上に手が長い人が乗り(ありえない!)、その上に手長猿が手長海老を掴んで、必死に海老が月をとろうとしている図。もうちょっとで届きそうだ。
イソップの物語を描いた作品も2点。
「暁斎漫画」の展示もあったが、まるで北斎漫画である。

第3章:幕末明治ー転換期のざわめきとにぎわい
明治に入ると、暁斎の絵にも西洋的なものが描かれていたり(船、電柱)、洋画風の絵も出現。
「各国人物図」では、アフリカ人、弁髪の中国人、西洋人など各国の人物を描かれていて、暁斎の物珍し好きがうかがえる。
「鍾馗と鬼の学校」や、「化々学校」などは、擬人化されていて、なんともいえずおかしい。

第4章:戯れるー福と笑いをもたらす守り神
鍾馗を暁斎はたくさん描いているが(魔除けとして注文がたくさんあったのでしょう)、フツーの鍾馗の絵とは違い、崖から鬼をつるしてみたり、鬼を蹴り上げてみたり・・・鬼と遊んでいるような鍾馗。怖さや威厳はなし(笑)。ユーモアたっぷりである。
「貧乏神」にも笑ってしまった。あまりにみすぼらしい・・・

笑うー人間と性(春画展示)
春画のコーナーもあったが、あくまでユーモラス。

第5章:百鬼繚乱ー異界への誘い
「幽霊図」は、まじめに(?)怖い幽霊だったが、あくまでもおかしみのあるおばけや幽霊たち。「幽霊に腰を抜かす男」は全然怖くない!
「百鬼夜行図屏風」は、屏風いっぱいに妖怪たちがこれでもかというくらい描かれているが、どれも笑っちゃうような妖怪たちである。
「地獄太夫と一休」が2枚。昔、暁斎をあまり知らなかった頃は、暁斎といえば地獄太夫のイメージだった。太夫が羽織る打掛に地獄が描かれているが、まわりでは一休さんも骸骨も踊っていたりして、案外ファンキーな絵である。

第6章:祈るー仏と神仙、先人への尊崇
暁斎は観音や達磨も多く描いていたらしい。
観音様の絵は、しごくまじめ。
山水図も伝統的な絵。
達磨は白穏の達磨につながるものがある。さっと描いていて、筆に迷いがない。

大胆な筆致。
これまたお馴染みのテーマ、寒山拾得はほのぼの系の絵であった。

こう見てくると、暁斎も実に幅の広い絵師ですね。北斎みたい!
暁斎も今後おっかけていきたいなあ。

是非どうぞ。

2017/03/19

SONY デジタルスチルカメラ DSC-WX350

ソニー SONY デジタルカメラ Cyber-shot WX350 光学20倍 ホワイト DSC-WX350-W
数日前にデジカメが壊れた。
ちょうど5年と1ヶ月あまり使ったことになる。

前のはCASIOで、この後継機種を買う気満々でお店に行ったのだが・・・
SONYのデジカメに一目惚れ。
世界最小、最軽量といううたい文句に惹かれたんである。

前のは接写が1センチだったのがこれは5センチというところが唯一気になった点だが、今までよりズームはいいし、同居人も(もっといいのだけど)SONYを持っているので何かと便利!

ホントはピンクが欲しかったのだけど在庫がなく、白で妥協。

早速使い始めたけど、前より画質がいいような?

スマホ、デジカメ、音楽プレーヤー、すべてがソニーになっちゃいました・・・

2017/03/18

【錦絵にみる東京の冬景色展】

art-15 【錦絵にみる東京の冬景色展】 GAS MUSEUM がす資料館

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小平にあるガスミュージアムが錦絵をたくさん所蔵していると聞き、ちょうど東京の冬景色展なるものをやっているとのことなので、車で行ってみた。

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展示されていたのは、ガス灯館2階のギャラリー。
ちなみに外にはいろいろなガス灯が移築されている。パリ、横浜、ロンドンなどなど。

このミュージアムが所蔵しているのは、明治錦絵。400点ほどあるという。

展示は、年の瀬やお正月等の冬の行事を描いた錦絵から。
歳の市、餅つき、はねつき、凧揚げ、出初め式など。
三代広重は見たことがあるが、昇斎一景って誰?なんか聞いたことあるけれど・・・
と思ったら、最近、太田記念美術館で見た歌川広景の後名という説もあると聞いたのだった(展示もあった)。
確かに!
滑稽な風俗画を描くという点では共通する。
今回の展示でも、初卯では馬が暴れて大変なことになっており、亀戸梅やしきでは凧が梅にひっかかってすってんころりんなど。

続いて、雪景色を描いた錦絵。
やはり小林清親ですね。光線画の特徴が出た雪景色。
カラフルな三代広重の東京名勝図会もいい。全部見てみたいなあ。描かれていた犬が応挙の仔犬みたいだ。
清親の弟子、井上安治の東京真画名所図解も美しい。はがきサイズで134枚もあるらしいが、今回は雪景色に絞っての展示。作風は清親に近い。
最後に展示されていたのが、ノエル・ヌエットの2枚。
ヌエットはフランスの詩人・画家・版画家で、幼い頃から浮世絵に親しみ、来日して教鞭をとりながら東京を描いた人だという。
とても繊細な作品で美しい。元々はペンで描いたらしく、彫り師は大変だったとのこと。
以前、このミュージアムでヌエット展をやってるんですね。またやってくれないかなあ。

くらし館では、明治から現代までのガス製品・・・調理器具、暖房などなど。
こういうの昔うちにあったよね~と懐かしい製品もあって、なかなか興味深かった。

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戦前の蟹型ストーブ。かわいい!

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四面式食パン焼き器。おもしろい!

家からわりと近いところにあったのに今まで知りませんでした・・・

2017/03/17

ドメーヌ・フェラン キュヴェ・トラディション ルージュ

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引き続きボルドーの赤。
ボルドーコンクール金賞受賞とか。
メルロー53%、カベルネ・フラン25%。カベルネ・ソーヴィニヨン12%、マルベック10%。4種類も混ぜてあるのか!
マルベックが含まれているのがおもしろいですね。
樽香あってはじめ飲みにくいかなと思ったが、次第によくなる。
それほど濃くはなくて、飲みやすいボルドーでしょう。

2017/03/16

「こわれゆく世界の中で」

本日の映画

こわれゆく世界の中で [Blu-ray]
movie-10 「こわれゆく世界の中で」 Breaking And Entering 2006年英米

DIR:アンソニー・ミンゲラ
CAST:ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライト・ペン、マーティン・フリーマン、レイ・ウィンストン、ヴェラ・ファミーガ
STORY:建築家ウィルは映像作家リヴとその娘と暮らしていたが、精神のバランスを崩した娘との関係に悩んでいた。そんな中オフィスが2度も泥棒に入られ、侵入しようとしていた少年の母親に次第に惹かれていく。

☆☆☆シドニー・ポラックも製作を担当・・・

監督はアンソニー・ミンゲラ。
とくると、重厚なドラマになりそうな・・・

確かに重いドラマだった。
ロマンス的要素もあるにはあるけれど、決して楽しいお話ではない。

主人公ウィルは、リヴとその連れ子と長く一緒に暮らしているが、どうもうまくいっていない。娘が自閉症的な症状で、そのせいでリヴとの間もぎくしゃくしてきてしまっている。
プライベートがうまくいかない上に、仕事上でもトラブルが。窃盗団に2度もやられて大損害。
すべての歯車がかみ合わなくなったところに、ふと現れた女性。
相手は、ボスニアからの移民で、窃盗団の一員である少年の母親。
彼女に安らぎを見いだしたウィルだったが、少年の母親はしたたかで・・・

こわれそうになって、でもなんとかつなぎとめて・・・
結局、すべてめでたしめでたしとなったわけだけど、なんかモヤモヤがねぇ、残るんですよ。
娘のことで悩むリヴは仕方ないとはいっても、ウィルに対して冷たいし、少年の母親は息子第一でウィルを利用しようとするし、いやだいたい、ウィルが浮気するのがいけない(笑)。何せ、演じてるのがJ・ロウだから、なんか軽く見えてしまう。深い悩みが演じ切れてないというか。
神経質そうなリヴ役R・ペンと、母は強しのJ・ビノシュはぴったりの役だったと思うのだけど。

ミンゲラ監督作品としては最高の出来とはいかなかった映画でありました。

2017/03/15

シャトー・オー・コルミエ

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ボルドーの赤。
メルロー70%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%、カベルネ・フラン5%。
非常に柔らかい味ですね。濃くない。
スレスレかなあ・・・
安いボルドーってかなり微妙だったりすることもあるのだけれど、まあ合格圏内でしょう。

2017/03/14

「セッション」

本日の映画

セッション コレクターズ・エディション [Blu-ray]
movie-9 「セッション」  Whiplash 2014年米

DIR:デイミアン・チャゼル
CAST:マイルズ・テイラー、J・K・シモンズ、ポール・ライザー、メリッサ・ブノワ
STORY:偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門校に入学したニーマンはフレッチャー教授の目にとまり、スカウトされる。しかし、ちょっとしたミスも許さない鬼のようなレッスンだった・・・

☆☆☆本年度アカデミー監督賞を獲得したチャゼル監督の前作。

「ラ・ラ・ランド」残念でしたねぇ。
まだ見てはいないけれど、ミュージカル映画受賞してほしかったなあ。

で、この映画では、鬼教官を演じたシモンズがアカデミー助演男優賞を受賞したのでした。

いやもう、スゴイです、この映画。
最後まで極度の緊張を強いられて、見終わってへとへとになってしまった・・・

よく言えば熱血教師なのだけど、ほぼサイコパス。
ここまでくると異常だよね。
そこまで生徒を追い詰める必要があるの?見ていてつらい。
実際、どんどん脱落していく生徒たち。イヤそれが普通。
だが、ニーマンは必死に食らいついていく。血を流し、怪我をしても倒れても・・・

しかし、失ったものも大きく、結局は脱落。
その後、教授の方が歩みよったかに見えて、さらに追い詰められる。さらに見ていてつらい。

それでも最後は、目と目で通じ合う二人。
最後のセッション、凄かった。見入って(聞き入って)しまいましたね。

鬼教官シモンズも熱演だけれど、あのドラムを叩ききったM・テイラーにも拍手を送りたい。

2017/03/13

サントリー TOKYO CRAFT ペールエール

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サントリーのクラフトセレクト・・・
かと思いきや、今度はTOKYO CRAFTになったんですね。
中身は同じかな?
缶の色は同じだけれど。

武蔵野工場で作られているということでこの名前になったらしい。

注いでみると、濃いめの黄金色。
飲んでみると、いい香り。柑橘系で。苦みもぐっときて、まさにエール。
おいしいなあ。

このシリーズ、次も出るのかな?

2017/03/12

【江戸の絶景 雪月花展(後期)】

art-14 【江戸の絶景 雪月花展(後期)】 太田記念美術館

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山種美術館に行ったあと(この記事、なぜか消えてしまった・・・そのうち気が向いたら復活させるかも?)、太田記念美術館へ。
雪月花の後期展示である。

まずは畳のところから。
蹄斎北馬の「州崎潮干狩の景」。昔からおなじみのレジャーだったんですね。
広重の榛名の三枚。奇岩がおもしろい。

〈雪〉
雪月花のうち、一番好きなテーマは雪かも?
静けさがいいのだ。
広重の「六十余州名所図会 壱岐 志作」は見たことがない風景で、是非いつか行ってみたいなと。
北斎の「諸国名橋奇覧 かうつけ佐野ふなはしの古づ」。このシリーズ大好きなのだけど、案外この雪の風景は印象になかった。
広重の墨田の風景はどちらも好き。

〈月〉
広重の「甲陽猿橋之図」がおもしろい。猿橋は特徴的だけれど、その高さを出すために月を橋の下に描いているのである。
雪も広重ブルーとの対比で美しいが、月夜の暗さとブルーの対比もきれい。「江戸近郊八景之内 玉川秋月」など。
同じく広重の「木曾海道 六拾九次之内 長久保」は月夜にぼんやり浮かぶ橋をわたる一行の様子の表現がおもしろい。

〈花〉
花は一転明るく、ウキウキするような作品が並ぶ。春はやっぱりお花見!
広重の御殿山の花見風景も楽しそうだけれど、歌川貞秀の横浜の新湊の遊郭のお花見が実にきらびやか。
花といっても桜だけでなく、梅もいいですね。
広重の「名所江戸百景」から3点。中でも一番好きなのは「蒲田の梅園」。紅色がきれいなのですね。「江戸近郊名所 海案寺紅葉」は淡い色彩がいい。

〈山と水辺〉
またまた北斎の「諸国名橋奇覧」。「飛越の堺つりはし」。ロープを綱渡りしてるみたいに見える橋。怖すぎる・・・
鍬形蕙齋「江戸名所の絵」。蕙齋は今回も凄かった!細かいよ。単眼鏡を持っていけばよかった。隅々まで見たいけれど、さすがに小さすぎる!
河鍋暁斎「東海道名所之内 那智の瀧」。構図がダイナミック。滝が大きすぎるんだな。暁斎にもこんな絵があったんですねぇ。

〈寺社〉
広重の「相州江之嶋弁才天開帳参詣群集之図」。めったに行われなかったらしい江ノ島のご開帳。揃いの傘を持ったいろいろな集団が一斉に参詣する図。こんなに押し寄せたら、島中人だらけなのでは(笑)。
広重の「山海見立相撲 讃岐象頭山」。確かに象に見える!目のところが金刀比羅宮ですね。

後期も充実していました。
来年度は年間パスポート買っちゃおうかなあ。

2017/03/10

ピクニック クリーク カベルネ・ソーヴィニヨン

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またまた買ってしまった箱ワイン。
新しい箱ワインがあるとついつい買ってみたくなるのだが・・・
この前買ったのが全然よろしくなくて、しばらくやめようか?とも思ったものの、やっぱり見ると買っちゃう(笑)

今回はオーストラリアのカベルネ。
オーストラリアで裏切られたことはあまりないので、これならと意気込んでみたのだけれど・・・
うーん、これもイマイチだなあ。微妙な甘さと、やや劣化した感じと・・・

無念。
2連敗。

2017/03/09

雁木 みずのわ

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錦帯橋の近くにある酒蔵のお酒。

飲みやすいお酒ですねぇ。
15度と度数が低めなのもあるけれど、口当たりがよくて、どんどん飲めちゃう(笑)。こういうお酒は危険!

もうちょい辛口でもいいかなとは思うけれど、まずまずいいんじゃないでしょうか。

2017/03/08

「悲愁」

本日の映画

悲愁 [DVD]
movie-8 「悲愁」  Belaved Infidel 1959年米

DIR:ヘンリー・キング
CAST:グレゴリー・ペック、デボラ・カー、エディ・アルバート
STORY:コラムニストのシーラはスコット・フィッツジェラルドに出会い、恋に落ちる。フィッツジェラルドには精神病院にいる妻と、寄宿学校に入っている娘がおり、金もなく酒に溺れる日々だが、シーラとの出会いにより、再び筆をとるが・・・

☆☆☆グレアムの暴露的な自伝の映画化。

悲愁・・・
二文字の映画というと、なんかメロドラマのような気がしますね。
哀愁、慕情、旅路、旅愁・・・
他にもなんかあったような?

この映画も予想を裏切らない?メロドラマ。
G・ペックとD・カーという美男美女コンビなので、さまにはなってはいるものの、若干演技過剰気味なこともあって、なんかおなかいっぱいになってしまった映画だった。

しかし、フィッツジェラルドの晩年がこうだったのは知らなかった。
妻ゼルダが統合失調症で入院し、それまでの贅沢な生活でお金がすっかり底をついてしまい、やむを得ずハリウッドでシナリオライターの仕事をするが、酒でしばしばトラブルを起こし・・・
ゴシップコラムニストのシーラ・グレアムに養ってもらうという情けない状況。

悲しいお話なのだけど、フィッツジェラルドがシーラに暴力をふるったり、彼女の仕事の邪魔をするなど、まったく共感できない人物に描かれているところが残念なところ。シーラも高慢な女という感じに描かれていて、どうも感情移入できない。

ま、美男美女を見ているというだけで目の保養にはなるのだけれど、最後まで乗り切れない映画なのでありました。

2017/03/07

マージョリー・アリンガム『クリスマスの朝に』

本日の本

クリスマスの朝に (キャンピオン氏の事件簿3) (創元推理文庫)
book-6 『クリスマスの朝に』 マージョリー・アリンガム著 創元推理文庫

STORY:いじめっ子が亡くなり葬儀に参列したキャンピオン氏だったが、半年後にまたその死体に遭遇する・・・「今は亡き豚野郎の事件」+1編。
☆☆☆キャンピオン氏の事件簿3冊目。

M・アリンガム、長編はどうも趣味にあわなかったのだが、この短編集は好き。
ただ、今回は中編といってもいい長さの「今は亡き豚野郎の事件」と短編の「クリスマスの朝に」の2編である。

「今は亡き・・・」を読み始めて、いつもと様子が違う・・・
と思ったら、これは1人称なんですね。
それと、やっぱりいつも短編で慣れてるからなのか、読み進めるのに時間がかかってしまった。
同じ人物が2度死ぬというパターンは他にもあり、薄々わかってしまうのだが、犯人はちょっと意外。
というか、急に出てきたなという感じ。
最後にパズルが一気にぴたりとおさまるのはよいのだけれど、うーん、やっぱり短編の方が好きかな。

「クリスマスの朝に」の方が好みですね。
読み終わってほっこりくるんですよ。登場人物もホッとしているのだけれど、読んでいるこちらもああよかったなと。

もう一冊くらいは短編集が出るかな?

2017/03/06

キリン のどごし春の喝采

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のどごし生の派製品。
ピンクの缶って結構なインパクトですね。
まあ、春らしいといえばそうか・・・

注いでみると、やや薄めの色。
飲んでみると、ホップの香りがふわっとくる。ブラボーホップってなんぞや?どうやらアメリカのホップらしいけれど、このホップを使ったので、喝采って名前にしたのかしらん。
飲み始めがなかなかよかったので、おおこれは!と思ったけれど、やはりビールと違って持続はしないんですね。ぐぐっと飲み干すのがいいのでしょう。

まあでもフツーののどごし生よりずっといいと思いますね。

2017/03/05

国分寺:シレーナ

おとといはワタクシのお誕生日。
ということで、昨日はイタリアンのお店にてディナー。

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昨年の6月に駅により近い場所へと越してきたらしいお店。
シレーナとはイタリア語で人魚。そういうマークがついてますね。

頼んだのはコースB。

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ワインはシチリアの赤をオーダー。
ネロ・ダヴォラ種でなかなかに濃いワイン。ほんのりと甘みもある。

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アミューズのミネストローネ。器が細いので、下までスプーンが入らないんですけど(笑)。コンソメなどは使っていないそう。野菜の甘みがよく出ている。

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かんぱちのカルパッチョ。スプラウト、みょうがはわかるけれど、苺をあわせるとは!でも意外にあう。

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私のパスタ。しらすのスパゲティ。まわりはからすみのソース。フツーにおいしい。

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同居人のパスタ。ベーコンのきのこのフェトチーネ。クリームベースなのでしつこいかと思いきや、そうでもなく食べやすい。
本日の自家製パンはくるみとレーズン入りココアパン。

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私のメイン。かさご。パリっと焼き上がっていておいしい!
同居人は牛のステーキ。むむむ、撮り忘れてしまったけれど、いい感じの焼き具合だった。

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ドルチェ、紅茶。
チョコプリンは甘さ控え目でよろしい。
粉砂糖にフォークの形がかたどってあるのが楽しい。

和風テイストもあり、がっつり系じゃないのがいいですね。
量もワタクシでも大丈夫なサイズというのもよろしいです。
また行こう!

東京都国分寺市本町2-13-9 カーサ・クレール1F

2017/03/04

お休みします

体調不良につき、ちょっとお休みします。

2017/03/03

「タロットカード殺人事件」

本日の映画

タロットカード殺人事件 [DVD]
movie-7 「タロットカード殺人事件」 Scoop 2006年米

DIR:ウディ・アレン
CAST:スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン、ウディ・アレン、イアン・マクシェーン、チャールズ・ダンス
STORY:ジャーナリスト志望の女子大生サンドラは、3日前に急死した敏腕新聞記者の幽霊と遭遇、タロットカード連続殺人の真犯人を教えられる。マジシャンのシドと組み、真犯人とされるイギリス貴族ピーターに接近するが・・・

☆☆☆サスペンスコメディ。

W・アレンがロンドンで映画を撮っていた時期の作品で、「マッチポイント」の次の作品。「マッチポイント」でも主演したS・ヨハンソンの主演。この頃のアミューズはヨハンソンだったんだな。

ワタクシ、アレンが出演していないアレン映画の方が好きなのだけど・・・
実際、この映画でも、アレンらしく泥臭い芝居でちょっと鬱陶しさはあるものの、楽しい映画だった。

本来はゴージャス美女のS・ヨハンソンが黒い眼鏡をかけて、超ダサ女子なところからおかしく・・・
鬱陶しいアレンとの絡みもニヤニヤクスクス。
ハンサムなイギリス貴族役のH・ジャックマンがまた、あまりにキラキラ、完璧で。このわざとらしさがまたたまらない。

真犯人を捕まえて、ジャーナリストとして名を上げたいと野心に燃えていたはずのサンドラが、ピーターの魅力にコロリと参ってしまい、恋は盲目、犯人捜しはどうでもよくなってしまったことから、二転三転。
ドタバタ(主にアレンが)したあげく、収まるところに収まる・・・
というストーリーがテンポよく展開。
なーんにも考えずに観られる気楽さがいいですね。

2017/03/02

ボルドー・シュペリュー

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コストコの赤ワイン。
お値段的には結構安め。

メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンなのだが、メルローの方が勝ってるかな。
ま、可もなく不可もなく・・・
ちょっとコクが足りない気もするのだけれど、この値段ならば妥当でしょう。
飲みやすいワインではありました。

2017/03/01

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

本日の映画

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [Blu-ray]
movie-6 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」  The Curious Case Of Benjamin Button 2008年米

DIR:デヴィッド・フィンチャー
CAST:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・フレミング、イライアス・コティーズ、ジュリア・オーモンド、エル・ファニング、タラジ・P・ヘンソン、ジャレッド・ハリス
STORY:老人のような奇異な容貌で生まれた赤ん坊が老人ホームに置き去りされる。ベンジャミンと名付けられたその子は成長するに従い、髪が増え、皺が減り、若返っていく。入居者の孫娘デイジーと運命の出会いを果たすベンジャミンだったが・・・

☆☆☆ファンタジードラマ。

なんと、原作はスコット・フィッツジェラルドの短編とか。
元々もこんなお話だったんだろうか。
なんとも奇異なお話。
こんなお話を思いつくなんてね。

ストーリー自体が驚きなところに、さらに監督がデヴィッド・フィンチャーというのがまた驚き。
フィンチャーと言えば「セブン」、「ゲーム」、「パニック・ルーム」、「ゾディアック」、「ドラゴン・タトゥーの女」、「ゴーン・ガール」という、何か心がざわざわする・・・後味も決してよくなかったりする映画のイメージだったのに、この映画、とっても切ない。

80歳の老人として生まれたベンジャミンが、次第に若返っていき、いろいろな人との出会いを通じて成長する物語ではあるけれど、デイジーとの恋物語の要素が大きい。
普通に年をとっていくデイジーと若返っていくベンジャミン。どう考えても悲しい結末にならざるをえない・・・というあたりから泣けてくる。愛する人と一緒に年をとっていく、という当たり前のことができない2人が悲しすぎる・・・

主演のブラッド・ピット、すごく上手いというわけではないのだけれど、美しいんですよね。笑顔が耀いている!
デイジー役はK・ブランシェットは、この映画ではブラピとの相性がちょい微妙なのだけど、演技はピカイチ。

あまりに長い映画なのでずっと敬遠していたのだけど、やっぱり観てみてよかったな。

フィッツジェラルドの短編を読んでみたい。

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