マージョリー・アリンガム『クリスマスの朝に』
本日の本
book-6 『クリスマスの朝に』 マージョリー・アリンガム著 創元推理文庫
STORY:いじめっ子が亡くなり葬儀に参列したキャンピオン氏だったが、半年後にまたその死体に遭遇する・・・「今は亡き豚野郎の事件」+1編。
☆☆☆キャンピオン氏の事件簿3冊目。
M・アリンガム、長編はどうも趣味にあわなかったのだが、この短編集は好き。
ただ、今回は中編といってもいい長さの「今は亡き豚野郎の事件」と短編の「クリスマスの朝に」の2編である。
「今は亡き・・・」を読み始めて、いつもと様子が違う・・・
と思ったら、これは1人称なんですね。
それと、やっぱりいつも短編で慣れてるからなのか、読み進めるのに時間がかかってしまった。
同じ人物が2度死ぬというパターンは他にもあり、薄々わかってしまうのだが、犯人はちょっと意外。
というか、急に出てきたなという感じ。
最後にパズルが一気にぴたりとおさまるのはよいのだけれど、うーん、やっぱり短編の方が好きかな。
「クリスマスの朝に」の方が好みですね。
読み終わってほっこりくるんですよ。登場人物もホッとしているのだけれど、読んでいるこちらもああよかったなと。
もう一冊くらいは短編集が出るかな?
« キリン のどごし春の喝采 | トップページ | 「悲愁」 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- クリス・マクジョージ『名探偵の密室』 (2023.09.06)
- 青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました』 (2023.08.30)
- エリー・グリフィス『見知らぬ人』(2023.08.24)
- C・A・ラーマー『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』(2023.07.07)
- ボブ・ラングレー『北壁の死闘』(2023.07.05)
コメント