« 汐留:至福のお茶漬け こめらく | トップページ | サッポロ ヱビス 華みやび »

2017/03/22

【マティスとルオー展】

art-17 【マティスとルオー展】 パナソニック汐留ミュージアム

1703221
【これぞ暁斎!展】を見た後、食事をはさんで、【マティスとルオー展】へ。

マティスとルオー。
全然共通性がないように思えるが・・・
そうでした、2人ともギュスターヴ・モローに学んだんでしたね。
その後、2人はマティスが亡くなる一年前まで、約半世紀にわたって手紙のやりとりをしたり、家族ぐるみのつきあいをしていた、そうである。

第1章:国立美術学校からサロン・ドートンヌへ 1892年~1913年
若い頃の2人の作品はまだまだその特徴が出ておらず、マティスの「モデル」などは、フォービズムのはしりなのだろうけれど、どちらかというとルオーが描きそうだったり、ルオーの作品が師のモロー風だったり・・・
マティスの静物画「スヒーダムの瓶のある静物」はごくごく正統派の静物画である。「ベル=イルの花束」も色こそ結構鮮やかだけれど、画風はまだ穏やかである。

第2章:パリ・ニース・ニューヨーク 1914年~1944年
マティスはニースへと移り、ルオーはパリに残った時代。
ニースの気候に感化されたのか、マティスの絵は一気に明るくなる。それでもまだ「オリーブの並木道」などははっきりとした色調ではなく、自然な明るい光が感じられる作品。
その後室内を描いた作品群では、ややフォービズムの雰囲気を残しつつも、新しいマティスの絵になっている。少しずつ派手な色になっていっている時代。
対するルオーといえば、風景画はみなどんよりと曇り、重苦しい雰囲気が立ちこめる。
そして、道化師やミセレーレ、悪の華などお馴染みの作品が生まれていく。太い線のルオー誕生である。

第3章:出版人テリアードと占領期
まず目に入るのは、ポスターにもなっているマティスの「ラ・フランス」。人形のような女性像だが、これはナチスの侵攻への抵抗の絵としてヴェルヴ誌に描かれたものという。フランスの国旗の色、赤、白、青の三色の服を着た女性で、鮮やか。
対するルオーもヴェルヴ誌で、フランスを救った少女ジャンヌ・ダルクを描いて、抵抗の精神を示している。
2人が表紙を描いたヴェルヴ誌が飾られていたが、こうした雑誌の表紙や、挿絵は、マティスの方が向いていたのではないだろうか。
貴重な展示として、「気晴らし」シリーズの原画である油彩画15点がきており、なかなかにいいですね。タピスリーも2枚あったのだが、タピスリーと油彩画、遠くからみると判別できない(笑)

第4章:『ジャズ』と《聖顔》 1945年~1956年
マティスといえば、ジャズ!切り絵で作られた作品だが、このシリーズ好きだなあ。色が鮮やかで、ポップで楽しい!宇都宮美術館とうらわ美術館、こんなにジャズを持ってたのか・・・
こうして、明るい軽快な方向へ向かっていったマティスに対し、ルオーは宗教的な題材を描いた重々しい作品が多くなっていく。色は鮮やかだけれど、胸にずしりとくるというか。

2人の手紙のやりとりも数多く展示されていて、お互いの友情と尊敬に溢れた手紙がちょっと感動的。

もうすぐ終わってしまいますが、是非どうぞ。
1703222

« 汐留:至福のお茶漬け こめらく | トップページ | サッポロ ヱビス 華みやび »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65565/65045084

この記事へのトラックバック一覧です: 【マティスとルオー展】:

« 汐留:至福のお茶漬け こめらく | トップページ | サッポロ ヱビス 華みやび »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon