「悲愁」
本日の映画
movie-8 「悲愁」 Belaved Infidel 1959年米
DIR:ヘンリー・キング
CAST:グレゴリー・ペック、デボラ・カー、エディ・アルバート
STORY:コラムニストのシーラはスコット・フィッツジェラルドに出会い、恋に落ちる。フィッツジェラルドには精神病院にいる妻と、寄宿学校に入っている娘がおり、金もなく酒に溺れる日々だが、シーラとの出会いにより、再び筆をとるが・・・
☆☆☆グレアムの暴露的な自伝の映画化。
悲愁・・・
二文字の映画というと、なんかメロドラマのような気がしますね。
哀愁、慕情、旅路、旅愁・・・
他にもなんかあったような?
この映画も予想を裏切らない?メロドラマ。
G・ペックとD・カーという美男美女コンビなので、さまにはなってはいるものの、若干演技過剰気味なこともあって、なんかおなかいっぱいになってしまった映画だった。
しかし、フィッツジェラルドの晩年がこうだったのは知らなかった。
妻ゼルダが統合失調症で入院し、それまでの贅沢な生活でお金がすっかり底をついてしまい、やむを得ずハリウッドでシナリオライターの仕事をするが、酒でしばしばトラブルを起こし・・・
ゴシップコラムニストのシーラ・グレアムに養ってもらうという情けない状況。
悲しいお話なのだけど、フィッツジェラルドがシーラに暴力をふるったり、彼女の仕事の邪魔をするなど、まったく共感できない人物に描かれているところが残念なところ。シーラも高慢な女という感じに描かれていて、どうも感情移入できない。
ま、美男美女を見ているというだけで目の保養にはなるのだけれど、最後まで乗り切れない映画なのでありました。
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