「こわれゆく世界の中で」
本日の映画
movie-10 「こわれゆく世界の中で」 Breaking And Entering 2006年英米
DIR:アンソニー・ミンゲラ
CAST:ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライト・ペン、マーティン・フリーマン、レイ・ウィンストン、ヴェラ・ファミーガ
STORY:建築家ウィルは映像作家リヴとその娘と暮らしていたが、精神のバランスを崩した娘との関係に悩んでいた。そんな中オフィスが2度も泥棒に入られ、侵入しようとしていた少年の母親に次第に惹かれていく。
☆☆☆シドニー・ポラックも製作を担当・・・
監督はアンソニー・ミンゲラ。
とくると、重厚なドラマになりそうな・・・
確かに重いドラマだった。
ロマンス的要素もあるにはあるけれど、決して楽しいお話ではない。
主人公ウィルは、リヴとその連れ子と長く一緒に暮らしているが、どうもうまくいっていない。娘が自閉症的な症状で、そのせいでリヴとの間もぎくしゃくしてきてしまっている。
プライベートがうまくいかない上に、仕事上でもトラブルが。窃盗団に2度もやられて大損害。
すべての歯車がかみ合わなくなったところに、ふと現れた女性。
相手は、ボスニアからの移民で、窃盗団の一員である少年の母親。
彼女に安らぎを見いだしたウィルだったが、少年の母親はしたたかで・・・
こわれそうになって、でもなんとかつなぎとめて・・・
結局、すべてめでたしめでたしとなったわけだけど、なんかモヤモヤがねぇ、残るんですよ。
娘のことで悩むリヴは仕方ないとはいっても、ウィルに対して冷たいし、少年の母親は息子第一でウィルを利用しようとするし、いやだいたい、ウィルが浮気するのがいけない(笑)。何せ、演じてるのがJ・ロウだから、なんか軽く見えてしまう。深い悩みが演じ切れてないというか。
神経質そうなリヴ役R・ペンと、母は強しのJ・ビノシュはぴったりの役だったと思うのだけど。
ミンゲラ監督作品としては最高の出来とはいかなかった映画でありました。
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