「アリスのままで」
本日の映画
movie-14 「アリスのままで」 Still Alice 2014年米
DIR:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド
CAST:ジュリアン・ムーア、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワース、ハンター・パリッシュ
STORY:充実した日々を送る50歳の大学教授アリスは、講演中に言葉が出なくなり、またジョギング中に道に迷ったりしたことから、病院に検査に行くと若年性アルツハイマーであることを告げられる。やがて病が進行し、ついには大学を辞めざるを得なくなるが・・・
☆☆☆☆J・ムーアがアカデミー賞主演女優賞を受賞。
何度も候補になりながら今まで受賞に至らなかったムーアだが、ついに受賞。よかったね。
名だたる演技派でありながら、なんでも出るというポリシーなのか、こんな映画にまで!という映画にも出演していたり・・・
ちょっとオーバーアクト気味かなと思えることもあったが(ヒステリック演技はうまいのだが)、この映画ではそれがぴたりとはまっていた。鬼気迫る演技である。
やさしい夫と、3人の子供にめぐまれ幸せに暮らしていたアリスは、突如、若年性アルツハイマーと宣告されてしまう。きっかけは講演中にある言葉が出てこなくなったこと、そして、長年通った大学内で迷ってしまったこと。
優秀な言語学者であったアリスが、どんどん言葉を失っていく皮肉。どうにもならない感覚にアリスは恐怖を感じ、パニックになる。
家族もどう接していいかわからない。
遺伝性とわかり、それでも子供を産む決意をした長女、自分のキャリアを優先し遠くへ行ってしまうことになる夫(これがちょっとわからない感覚だと最初思ったが、無理やり知らない土地につれていくことはできないとの決断は優しさなのかも)、そしてそれまで反抗的だった次女が最終的には母親を献身的に面倒をみることになる。
容赦なく進んでいく・・・それも相当な速度で・・・病状が見ていて辛く、切ない。
次第に子供に戻っていくアリス。最後は無垢な赤ん坊のような表情を見せて終わる。表情の変化で見せるお芝居、やはり、さすがの演技だった。
悲しい映画ではあるが、見てよかったと思える映画でありました。
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