【草間彌生 わが永遠の魂展】
art-20 【草間彌生 わが永遠の魂展】 国立新美術館
草間彌生展に行って参りました。
国立新美術館に到着したのは10時5分前。チケット売り場にはすでに列ができはじめており(見終わって出てきたら、かなりの列に)、入場するまでも少々待ちました。
現代アートはあまり得意な分野ではないのだが・・・
あのカボチャはなんかみたくなるというか。
始めて草間彌生を認識したのは、今から15年以上前に沖縄の佐喜眞美術館でのこと。丸木夫妻の絵を見に行ったらちょうど草間彌生の展示もしていて、あのカボチャに遭遇したのだった。
まず会場に入る前にオブリタレーションルームに入ってみる。シールをもらい、好きなところに貼ることができる。参加型のインスタレーション。なんか楽しい。
1:21世紀の草間彌生(1)
会場に入るとまず圧倒される。
連作「わが永遠の魂」が130枚ほども展示されている。
このシリーズは2009年から今も書き続けられているシリーズですでに500点を超えるという。
はじめにざざっと見て、ぐるりと周囲を見終わってから、最後にまた題名を一つずつ確認しつつ見た。
いやもう、スゴイとしか言いようがないですね。
モチーフは、顔、アメーバ?、目、ドット、植物?などいろいろで、ありとあらゆるパターン、カラフルな色で描かれている。よくよく見ると、ちょっと怖い作品もあったり、毒々しいものもあったり、暗いものもあったりするが、トータルでは突き抜けた明るさを感じた。
真ん中に展示されている真夜中の花がまた超ポップで楽しい。
なんとなく、ニキ・ド・サンファルを連想してしまいましたね。
どれが一番お気に入りかなあとぐるぐる回ってみたが、なかなか決められない。
あえて選ぶとしたら、これ。でも、また別の日に見たら変わることだろう。
2:初期作品
少女時代から幻聴や幻覚に悩んだというが、ごく初期の作品から、シュール。
画家の初期作品はおとなしい作品が多かったりするものだが、全然。なんか悪夢を見ているような雰囲気の絵もあるし。
しかし、すでにこの頃もうドットが現れているんですね(「太陽」)。これがのちにかぼちゃに・・・
3:ニューヨーク時代 1957-73
ニューヨークに移ってはじめて認められたのは、小さな網目状のストロークで埋め尽くしたモノクロームのネット・ペインティング。あ、これは結構好きかも。
突起物をびっしり貼り付けたソフト・スカルプチュアは、はじめはおもしろいかもと思ったが、たくさん見ているとちょっと辟易してくるなあ。
ハプニング(パフォーマンス)アートは、苦手な分野。
4:21世紀の草間彌生(2)
そしてかぼちゃ!
ドットのかぼちゃを見ると、ある意味安心しますね(笑)
2011年の作品という鏡の中を通っていく「生命の輝きに満ちて」も好き。キラキラとキレイ。
5:帰国後の作品 1970-2000
帰国後1970年代の作品はコラージュ作品が多いが、これはなかなかおもしろい。組み合わせが。
その頃の心情を表したのか、ちょっと暗いテーマの絵も多かったが・・・
その後は色がどぎつすぎるくらいのもあったりするが、いやはや圧倒される。
「黄樹」もインパクトあるが、特にリビングルームの方。自分の部屋がこれだったら落ち着かないけれど(笑)、スゴイよ、これ。
外に展示されていた南瓜。
ともかく圧倒される展覧会です。
是非どうぞ。
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