「お茶と同情」
本日の映画
movie-16 「お茶と同情」 Tea And Sympathy 1956年米
DIR:ヴィンセント・ミネリ
CAST:デボラ・カー、ジョン・カー、リーフ・エリクソン、エドワード・アンドリュース、ノーマ・クレーン、ディーン・ジョーンズ
STORY:学生寮に暮らすトムは音楽が好きな優しい子だったが、先生の奥さんたちと編み物をしているところ見られて以来、シスターボーイと呼ばれ、皆からつまはじきにされる。そんなトムを心配する舎監の妻ローラが手をさしのべるが・・・
☆☆☆舞台の映画化。
キャストも舞台と同じらしい。
というわけで、台詞回しが舞台的なような・・・
D・カーって元々舞台の人、というわけではないと思うのだけど、この映画では舞台を引きずってか、ややオーバーアクトという気もしましたね。上手いのは上手いのだけど。
相手役のJ・カーは非常にセンシティブな演技でなかなかよし。
音楽や読書が好きで優しい青年トム。奥さん連中と編み物なんかもしたりして、他の男の子たちとは違う。
男はこうあるべきという感覚が今より強かったこの時代、シスターボーイとバカにされ、父親からはもっと男らしくあれと散々言われる。
そう言われても、男らしさの象徴である、フットボールや野球などのスポーツには興味のないトムは、ますます周囲から浮いてしまう。
個性を活かすということが大切にはされていなかった時代なんですね。
この映画が制作された時代では、はっきり語ることができなかったのだろうけれど、舞台版ではトムはゲイという設定だったらしく・・・
まあそれはなんとなくそうなんじゃないかとはわかるのだけど、はっきりと描くよりよかったように思う。
トムの苦悩、トムに同情するローラの苦悩(トムに同情するもののトムの思慕を受け止めきれない・・・そして、夫との不和)がじっくりと描かれて、見応えがある(オーバアクトってちょっとけなしちゃいましたがそれも含めて)。
今の時代に見ると、古めかしすぎる気もするけれど、それが逆にいいのかもしれないですね。
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