「100歳の少年と12通の手紙」
本日の映画
movie-17 「100歳の少年と12通の手紙」 Oscar Et La Dame Rose 2009年仏
DIR:エリック・エマニュエル・シュミット
CAST:ミシェル・ラロック、アミール、マックス・フォン・シドー、アミラ・カサール、ミレーヌ・ドモンジョ、コンスタンス・ドレ
STORY:白血病の少年オスカーは、自分の余命がわずかであることを知ってしまう。誰とも口をきかなくなったオスカーに困り果てた病院長は、彼が唯一心を開いていたピザ屋の女主人ローズに話し相手になってほしいと頼む。
☆☆☆単なる難病ものではない・・・
監督は作家でもあって自身のベストセラー小説を映画化している。
白血病とくれば、お涙ちょうだいのドラマが展開されそうなのであるが、これはちょっと違った。
自分の運命を知ってしまい、心を閉ざす少年。
というところまでは、ありきたりのドラマが展開されそうに思えるのだけれど、そこからが違う。
少年は唯一話をしてもいいというピザ屋の女主人ローズに毎日きてもらうことになる。
病院嫌いのローズははじめは難色を示すのだが、毎日ピザを買うと申し出た院長にしぶしぶ承諾。
元プレレスラーということもあってか、きっぷのいい性格で口の悪いローズは子供相手でも子供扱いせず、言いたいことは言う。
というところが、少年も気にいったんでしょうね。
周囲が、親さえも腫れ物に触るようにしか接してくれない中、ローズは自然に接してくれる。
ローズもはじめはぎくしゃくしていたものの、少年と接するうちに、人間嫌い的な部分が次第に変わっていく。
あと10日の命・・・
という運命は変わらず、次第に衰えていく少年だが、最後は幸せに短い人生を終えることができ、ローズも穏やかな気持ちになる。
フランス映画なので、優しさのみでないのだけれど、それもまたよし。
単なる難病ものでないところが気にいりました。
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