【スケーエン デンマークの芸術家村展】
art-27 【スケーエン デンマークの芸術家村展】 国立西洋美術館
シャセリオー展を見て、昼食をはさんで再び西洋美術館に戻り、新館展示室にて開催されているスケーエン展へ(シャセリオー展のチケットで鑑賞可)。
スケーエン?
それはデンマーク最北の海辺の村。
鉄道も港もない小さな漁村だったのが、やがて芸術家の村となり、今や年間200万人が訪れる人気のリゾート地になっているという。
この展覧会はこの地に出来たスケーエン美術館からの作品59点を展示するもの。
正直、知らない画家ばかりだったけれど、なかなかよかったですね。
スケーエン派の中心人物の一人、ミカエル・アンカー。
地元の漁師を描いた作品を多く描いたということで、重厚な作品が多かった。
だけでなくて、海辺の明るい風景を描いた作品も多く、そちらの方が好みかな~
空も海も美しいんですよ。
中でも最も美しいのが「海辺の散歩」。キラキラ耀く女性たちの散歩。
ミカエルの奥さん、アンナ・アンカーもまた画家。
屋内の絵が多い中、「戸外の説教」は例外。説教がつまらないのか、寝ている人がちらほら(笑)。
縫い物をしたり、鶏の羽をむしったり、羊の毛を刈ったり・・・これがちょっとワイルドな毛刈りだったりするのだが、この画家、顔を描くのが苦手だっだのか、はっきり描いた絵がないという・・・
そして、これまた中心人物だったP.S.クロヤー。
代表作といわれる「ばら」。これがこの展覧会で一番好きになった作品。
ばらが咲き誇る向こうに奥さんと犬。なんとも心穏やかな風景。
この奥さんもまた画家で、一枚展示があった。
P.S.クロヤーのもう一枚というと「室内で漁網を直すクリストファー」。これも好き。
第2会場は素描版画室。
わざわざここをつぶしたのね、と思ったら、ちゃんと素描作品を展示してました。これまた味わいがある。
油彩だが、ミカエルの「妻アンナと娘ヘルガのいる自画像」では、アンナの顔が全然描かれていない!アンナ、顔NG??自分だけちゃんと顔を描いてるって?(笑)
はじめて見たスケーエン派。
結構好きだなあ。
シャセリオー展に行ったらこちらも是非どうぞ。
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