【大英自然史博物館展】
art-29 【大英自然史博物館展】 国立科学博物館
都美術館から科学博物館へ移動。
見たのは大英自然史博物館展。
整理券方式だと聞いていたのだが・・・確かに整理券はもらったのだけれど、先の時間ということはなく、すんなりと入ることができた。
しかし、中は混み混み・・・
見るのが大変な状況。
写真は撮ってよかったのだが、人の隙間からとるのと、照明が暗いのとで、まともな写真があまりないという・・・
序章:自然界の至宝~博物館への招待~
入ると、大英自然史博物館のエントランスのようなデザイン。
オーデュポンの「アメリカの鳥」が出迎えてくれる。意外に大きな画集なんですね。イヌワシ、迫力!
呪われたアメジストもあった。所有者が皆不幸になったという。所有者になったわけじゃないけれど、写真に撮ったら呪われそうで(笑)、撮るのを断念。
1章:大英自然史博物館の設立
博物館の礎を築いたのはハンス・スローン卿で、この人のコレクションが博物館の元となっている。
初代館長はリチャード・オーウェン。
このパートの展示ではガラスケースのハチドリが見事。大きなガラスケースに実に7種35羽の標本がある。
古代エジプトネコのミイラもあったが、ちっちゃい!正直ネコなの?と思ってしまった。この博物館には250以上の動物ミイラがあるとか。
2章:自然史博物館を貫く精神
分類学の父リンネの展示に続いて、オーウェンの展示。初代館長だったこの人は比較解剖学の父と呼ばれている。絶滅した巨大鳥類の存在を予測した・・・これがモア。いやーでっかいな、この鳥。
イギリス本土の地質図をはじめて作ったのがウィリアム・スミス。かなり正確なのでは?下級階級出身だったので業績が認められるまで時間がかかったとか。階級社会ってやーねー。
イギリス初の魚竜、首長竜などを発券したのは女性メアリー・アニング。化石ハンターだったそう。魚竜、魚のような、それにしては長いような・・・
ダーウィンといえば、フィンチ。ありましたありました、インコの剥製が。しかし、みな仰向けになっていて、なんでこの向きに??と思いましたね。なんかかわいそうな気が。
アルダブラゾウガメが立派。隣に展示されていたダーウィンのペットだった若いガラパゴスゾウガメはちっちゃい。
ダーウィンとは違う方法で自然選択説にたどりついたウォレスの展示では、昆虫の標本が個人的にはツボだが、オランウータン、迫力ありますね。
そして、この章の最後には始祖鳥の標本が。確かに鳥のような恐竜のような・・・解明される日はくるのだろうか。
3章:探検がもたらした至宝
ジョゼフ・バンクス。
Bunkamuraザ・ミュージアムに行くと必ず目にする「バンクス花譜集」のバンクスですね。ずいぶんと収集したもの。しかし、なんといってもスケッチを描いたパーキンソン(旅の途中で死亡)の絵がいいんですね。
スコット隊の展示では、ああまたもや仰向けのコウテイペンギンの雛の剥製が。
悲しくなるぞ。
博物館の微古生物学者が微化石で作ったというクリスマスカードが素敵。よくこんなちっちゃっく作ったこと。
ロスチャイルドのコレクションでは、キーウィにびっくり。キーウィ鳥ってこんなに大きな鳥だったんだ・・・
ヒクイドリ、キレイですね。
ロスチャイルドさん、シマウマの馬車・・・とは言わないか、車をひかせたりして、ちょっと趣味悪い気もするけれど・・・
日本に関する展示だと、すでに絶滅したと思われるニホンアシカの剥製が貴重。
タカアシガニがちょっと食べたくなったりするが(笑)。
隕石がいくつかあったが、主に九州方面、九州ってそんなに隕石が落ちたんでしょうか?
輝安鉱は見事!芸術品のよう。
4章:私たちのまわりの多様な世界
昆虫標本は大好きなのでじっくりと見る。プラチナコガネなどあまり見ないものもあった。
サーベルタイガーの牙、オオツノジカのツノ。どちらも大きい!シカ、これじゃあ身動きできなかったんじゃないだろうか。だから絶滅?
オオナマケモノの骨格もデカい!!いわゆるナマケモノとは似ても似つかないような。
ドードーは模型だったけれど、実際にいたらかわいらしいだろうな。のろますぎてすぐに捕らえられ絶滅してしまった鳥。
5章:これからの自然史博物館
宝石類はあまり興味はないのだが、ラトローブ金塊にはちょっとくらっときました。
ピルトダウン人ねつ造事件関連のものも展示されていた。
40年以上も類人猿と原生人類のミッシングリンクとされていたが、人の頭蓋骨とオランウータンの下あごをつなぎあわせた偽物とのちに判明した事件。
いましめと教訓の象徴として今も展示されているそう。なるほどね。
珍しいものがいろいろと見られる展覧会です。
是非どうぞ。
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