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2017/05/05

【雪村-奇想の誕生展】

art-23 【雪村-奇想の誕生展】 東京藝術大学大学美術館

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ランス美術館展を見て昼食後、上野に移動。
鶯谷から歩いて藝大美術館へ。
2つめの展覧会は雪村展。

雪村は、名前に雪が入っているので雪舟と関係があるのでは?と思われがちだけれど、何ら関係のない戦国時代の絵師。常陸佐竹氏の出ながら家を継ぐことができず、寺に入って絵を描くようになり、関東から会津、三春へ、そして郡山で80代でなくなったと言われている。

第1章 常陸時代 画僧として生きる
まずは、「欠伸布袋・紅白梅図」。欠伸をする布袋さまがなんともユーモラスで、ついつい微笑んでしまうが、なぜか左右に紅白梅が。この組み合わせが不思議。
これが、尾形光琳(光琳は雪村をリスペクトしていたらしい)のあの紅白梅図屏風の元になったとか?うーん、それはちょっと違う気もするけれど、構図は似てますかね。
この作品だけでなく、光琳は確かに雪村の大きな影響を受けていることは間違いないですね。
「薔薇、葦に猫図」。この組み合わせもおもしろいが、猫がちょっと不思議?
「叭叭鳥」、かわいい。
「風濤図」は風の強さがこれでもかというくらいに表現されている。木が折れそう・・・

第2章 小田原・鎌倉滞在-独創的表現の確立
この展覧会で最も印象に残った作品の1つがこれ。「琴高仙人・群仙図」。琴高仙人は鯉を乗りこなしたという仙人だが、鯉の髭をつかんで乗る姿、馬に乗ってるみたい?まるでロデオ。
「七竹七賢酔舞図」。フツーの七賢図とは違って、みんな酔っ払っていて陽気だ。
この章の「鍾馗図」はちょっとやさしげ。
「百馬図帖」。いいですねぇ。禅画に通ずる単純な線で描かれた馬。

第3章 奥州滞在-雪村芸術の絶頂期
残念ながら重要文化財の「呂洞賓図」は前期の展示だったので見られなかったけれど、同じ題材の作品が2点。やはり首がぐっと曲がり、持った小瓶からは小さな龍が登っていき・・・斬新!
「宮女図屏風」はオーソドックスかと思いきや、波が手のようだし、細部を見ると何か変。
「四季山水図屏風」もいい。滝があったり、丸太?の橋があったり。よくよく見るとちっちゃく人がいっぱい描かれていたり。
「楼閣山水図」の楼閣はどこ?と思ったら左端にちっちゃく。構図がおもしろいですね。
そして、今回最も印象に残った作品2つめが「龍虎図屏風」。虎が猫なのはご愛敬だが、波がすごいな~妖怪の手みたい、生きた手みたい。そして、なぜそこから割れるんだ?竹!おもしろすぎる絵。

第4章 身近なものへの眼差し
雪村、豪快な絵ばかりかと思いきや、植物や動物を描いた小品も結構あり、それがまたよい。
「猿猴図」の猿がかわいい!
「葡萄図」。オーソドックスな作品。

第5章 三春時代 筆力衰えぬ晩年
こちらにも「猿猴図」が。たくさんの遊ぶ猿。楽しそう。一匹だけ白い猿がいる。
「花鳥図屏風」。右側が混みあっているのは本来は2倍あった画面を縮めたからだという。確かにごちゃごちゃっとなっているけれど・・・左とのバランスが(笑)。まあいろんなものが描かれてます。
「金山寺図屏風」。まるで定規を使って描いたかのように直線で構成されているが、なんといっても人がちっちゃくたくさん描かれているのが楽しい。単眼鏡を持っていけばよかったな。
雪村がよく描いたという「布袋図」がここにも。この布袋さん、とてもかわいいのでマグネットを購入しました。
「雪景山水図」は雪なのに人々があまり寒そうでないという・・・

第6章 雪村を継ぐ者たち
弟子たちの作品は、あくまで雪村風という以外の何ものでもなかったが・・・
狩野芳崖と橋本雅邦の作品が見られたのがうれしい。芳崖が結構雪村をリスペクトしてたんじゃないだろうか。
「牧馬図」や「枯木猿猴図」など、雪村の後継者という感じがした。

まさに奇想!
是非どうぞ。

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帰りに藝大プロジェクトで作成された約150分の1のサイズという、バベルの塔の模型を見ました。
バベルの塔展は今月末に行く予定です。


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