東海道五十三次歩き(第4回) 由比~江尻3
(2より続く)
あれ?気付くと通り過ぎてしまっていた。
ということで慌てて戻ったのが水口屋旅館跡。脇本陣で、明治以降は、名だたる政治家、小説家、画家、昭和天皇も宿泊された旅館。
昭和60年に旅館は閉じてしまったが、今は鈴与という会社が所有、清水のフェルケール博物館別館・水口屋ギャラリーとして公開されている。
がらがらとドアを開けるとスタッフの方が出てきて、案内をして下さった。
昔はすぐそこが海で風光明媚だった旅館は、その後埋め立てられて昔の風景を見ることはできないのだが、敷地はかなり広いらしい。その一角が博物館となっていて、ここを足繁く訪れた西園寺公望や岩倉具視、伊藤博文の書、昭和天皇が訪れた際に使用された器(無地、有栖川宮家が使用したものは少しカラフル)などなどが展示されている。
最後に、江尻宿のマップをいただいて出発。
続いて踏み切りを渡って波切不動尊に行ってみる。眺めがよいとのことだったので。
上がっていく途中で見たことがない鳥を発見。つぐみよりちょっと体が小さいようだが、つぐみ風の柄のある灰色の鳥。家に帰って調べてみたら、おそらく、イソヒヨドリのメスと思われた。前回、オスを見たし、海が近いこのあたりにはいるのかもしれない。
上から眺めると間近に清水港のクレーンが見える。さらに向こうに見えるのは三保の松原かと。
続いて向かうのは清見寺。
東海道に戻って行こうとしていたところ、地元の方に清見寺に行くならば線路沿いに行くのが近いからとすすめられて・・・
この区間、特に見どころはないのですすめられた通りに線路ぎわを行くと、見えてきました!
踏切を越えて登っていく。とてもきれいで立派なお寺だ。
臥龍梅、梵鐘、きれいなお庭の奥にあったのが五百羅漢。これは是非見たいと思っていた場所だ。
いや~実に様々なお顔がありますね。見ていて飽きない。一つ一つ写真を撮りたいくらい。
島崎藤村の「桜の実の熟する時」(読んだがまったく覚えていない)の最後の場面がここなのらしい。
六道地蔵尊を横目で見つつ、山門を出る。
今度は踏切ではなく歩道橋を越えたところが総門。なんとね、線路に分断されたお寺なのであった。
(続く)
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