岡田美術館
夏休みのお出かけ4日目は箱根。
前から岡田美術館に行ってみたいと思っていたのだが、今回、歌麿の雪月花三部作の一つ、「吉原の花」が来日すると聞いて、行くならこのチャンス!
ということでお出かけ。
6時すぎに起床、7時前に出発。
コンビニでパンを買って朝ご飯にする。
順調に進み、東名に入って海老名サービスエリアで休憩。
ここに寄るとついついカルビーショップでおつまみになりそうなスナック菓子を買ってしまう。
その先もスムーズに進み、小涌谷の岡田美術館到着は10時15分頃だった。
ここの美術館は、スマホ、カメラ、飲食物はすべてロッカーに入れなくてはならない。空港なみ?のセキュリティー装置があって、持ち込めないようになっている。厳重!
入館料は2800円だが、当日中は何度でも出入り自由。
雪月花三部作は2階にあるようだったが、とりあえず、順路通り1階からまわることとする。
日本、中国、韓国の陶磁器の展示である。
いや~いいものが揃ってますねぇ。ついつい熱心に見てしまう。
ワタクシ、埴輪とか土偶とかが好きなので、古墳時代のものを見るとうれしい。
唐三彩も好き。らくだだけじゃなくて、いろいろあるんですねぇ。鳥、馬など。
そうこうしているうちに、11時から館長のギャラリートークがあるので2階にお越し下さいとのアナウンスが。
せっかくなので聞くことにする。
雪月花についてのお話だった。
いろいろあって、品川の月はアメリカ・ワシントンのフリーア美術館に、吉原の花はアメリカ・コネチカットのワズワース・アセーニアム美術館に、そして深川の雪は岡田美術館が所蔵している。
この3作を並べて展示したいと3館で企画したものの・・・
なんと、フリーアは国家に寄贈した際、決して持ち出さないという契約条項があったために、貸し出しは不可。
従って、フリーアで展覧会をやった際は3点揃ったが(実際は地下でつながっているサッカラーギャラリーに運んで・・・これならOKだったのか)、ワズワースでも2点のみ、こちら岡田美術館でも2点のみ。
ただし、フリーアで複製を作らせてもらって、一応3点並べたとのことだった。
描かれた順序は月→花→雪で、次第に大きくなる。
どれもたくさんの人が描かれていて・・・品川の月は19名+障子の向こうの男性の人影、吉原の花はなんと51人+犬、深川の雪は27人+猫。描かれているのは影の男性以外は皆女性(か、子供)なのだが、描き分けられていて、一人一人が生き生きとしている。なぜか各絵にはおかめが一人いたり(笑)。これ、ずっと見てても飽きないですねぇ。
どれが一番好みかなあ。花か雪かで迷うところだけれど・・・花はとっても華やかでいいのだけど、雪の方が落ち着いた美しさがあるような。やっぱり雪に軍配!
ギャラリートークは45分ほどで終了、また1階に戻って続きを見る。
陶磁器がすごい大好きというわけではないのだけれど、おもしろい絵柄だったり、綺麗な色だったりで、じっくり見てしまう。
2階は日本の陶磁器。有田、鍋島と続く。
ツボにはまったのは、古九谷様式。カラフルでポップ!ちょっと派手すぎて、たくさん見るとおなかいっぱいになっちゃいますけど・・・
2階まで見終わったところで1時。
ここでお昼を食べることにする。
この美術館にもカフェがあるようだったが、ちょっとあたりを散策することに。
小涌園、ユネッサンを通りすぎ、彫刻の森の方へと向かう。
途中よさげなそば屋さんがありそうだったのだが、あいにくと定休日。
彫刻の森美術館のレストランはどうかなと行ってみたが、ピンとくるものはなく・・・
なぜここで餃子?と思わなくもなかったが、おもしろいので餃子センターを目指したものの、長蛇の列で諦める。
そこで折り返し、すいていそうな定食やさんでお昼にすることに。
で、ご主人が山菜そばならとろろをサービスするよという言葉につられて、ついつい冷やし山菜そばを頼んでしまった(笑)。
Googleマップで調べると大通りより近道がある!
ということで、ちょっとした山道を通り、再び美術館へと戻る。こういう道の方が涼しくてよろしい。
午後は3階から。
3階は日本絵画のコレクションで、まずは屏風絵である。其一、抱一、狩野派。きらびやかな屏風絵ばかり。
続いてがらりと変わって水墨画。
森狙仙の猿もよいが、若冲の「笠に鶏図」もユーモアたっぷりで好き(同居人は手ぬぐい購入)。
川合玉堂と小林古径の特集もやっていて、うーん、やっぱり好みは玉堂ですね。玉堂の描く自然は静かで美しい。
近現代絵画では、春草(好き!)、大観、御舟、清樹、観山、雅邦、栖鳳と、いい作品揃い。
5階はテーマ展示で、人物表現の広がり~土偶・埴輪から近現代の美人画まで~をやっていた。
早速、土偶に埴輪!楽しいなあ。
最近クローズアップされている岩佐又平衛や、最近見たばかりの英一蝶もあった。
勝川春章の「美人に犬図」、河鍋暁斎の「美人愛猫図」もほほえましい美人画で好きだが、ここはやはり歌麿の2枚。「三美人図」と「芸妓図」。いずれも肉筆画。
今後は歌麿も追いかけていきたいものだ。
ショップでワタクシはマグネットを同居人は手ぬぐいを買っておしまい。
すっかり長居してしまい、なんともう4時。
行く前は早く見終わったらポーラ美術館も行けるかもね~なんて話をしていたのだが、とんでもない!
それじゃあ大涌谷はどうだろうと思ったけれど、4時でたいていのところは閉まってしまっている。
じゃあ、しょうがない、芦ノ湖でも見て帰ろうということになり、ゆるゆると降りていく。
関所や駅伝往路ゴール地点などを通り過ぎ、向かったのは道の駅箱根峠。
ここから、しばし湖を眺める。ちょうど向かい側に箱根神社の平和の鳥居が見えた。
なんとなくゆっくりしてしまったが、そうだ!蒲鉾だ!
というわけで、慌てて鈴廣を目指す。
しかし・・・
案の定、道は渋滞。湯本まではノロノロ運転で、湯本駅を通るあたりですでに絶望的になっていた。
6時ほんの少し前に鈴廣にたどり着くも、もう店じまいっぽかったのであきらめ、小田原市内を通って小田原厚木道路に入る。
どうやら結構渋滞の模様だったので、大磯パーキングエリアで休憩。
とそこには籠清の蒲鉾がずらーっと並んでいて、おみやげに購入。
鈴廣を買うことが多くて籠清は久々かも?
そこからはノロノロ、なかなか進まず・・・
海老名でもう一回休憩し、町田を過ぎたあたりでようやく渋滞解消。
実家におみやげを届け、味の民芸で夕食にありついたのは10時半少し前。
いやはや・・・
ドライバーさん、今回もお疲れ様でした。
今回の戦利品。
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