ジュリー・ベリー『聖エセルドレダ女学院の殺人』
本日の本
book-19 『聖エセルドレダ女学院の殺人』 ジュリー・ベリー著 創元推理文庫
STORY:19世紀末、7人の少女が在籍する寄宿学校。ある夜の夕食時、校長とその弟が急に死んでしまう。家に帰りたくない事情をかかえる少女たちは死体を埋め、そのまま学校生活を続けようとするが・・・
☆☆☆コージーミステリかと思いきや・・・
結構ブラックでした!
読み始めて2頁で死体が二つ。
それを、冷静に庭に埋め、何食わぬ顔をして、そのまま寄宿生活を続けようとする。なんかあっという間に、死体が埋まっているという(笑)。スピーディでいい展開。
まあ、それぞれが家には絶対に帰りたくないという事情があったとしても、死体を埋めちゃったらマズイでしょ~
誰も異議をとなえないという・・・
しかし、そのまま平穏な学校生活が送れるはずもなく・・・
次から次へと、大人たちが学校に訪問してきて、ピンチに次ぐピンチ!
校長先生に扮装したりしてなんとかごまかす。
このあたり、かなりブラックなコメディというか、ほとんどスラップスティックコメディ。なんか可笑しい。
7人がそれぞれの特技をいかして、なんとか乗り切っていく様子がおもしろくて、最後まで笑ってしまった。
これ、映画にしたらおもしろいと思うけどなあ。
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