ロバート・クレイス『容疑者』
本日の本
book-20 『容疑者』 ロバート・クレイス著 創元推理文庫
STORY:ロス市警の刑事スコットは、パトロール中相棒を失い自分も重傷を負う。一方、爆発物探知犬のマギーはアフガニスタンで、相棒をなくしやはり大きな傷を負ってしまった。両者は警察犬隊でパートナーとして組むことになり、スコットを襲った事件も新たな展開を迎える。
☆☆☆☆犬好きの必読書!
猫のミステリを読むことが多いのだが、久々に犬が活躍するミステリを読んでみた。
涙うるうるものですね~
ミステリの形をとっているけれど、心にも大きな傷を負った、一人の刑事と一匹の犬との友情物語なのである。
お互いの傷が大きすぎて、はじめはぎくしゃくしていた一人と一匹が次第に打ち解け、互いになくてはならない存在となる。そして、次第に傷が癒える一人と一匹。ついに未解決だった事件も解決し、トラウマを克服する。
事件自体は、これはもしかしてと思う筋書きだったりして、そう新味のあるものではないのだけれど、こそうした弱点は気にならない。
とにもかくにも、友情物語だから。
このコンビの続編(別シリーズの探偵も出るらしいが)『約束』も是非読もう。
警察犬隊の上司リーランドもいいキャラなのだけど、出てくるみたいで楽しみ。
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