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2017/10/30

東海道五十三次歩き(第12回) 見付~浜松2

1より続き

天竜川の土手が見えてきた。右に折れる直前に長森立場の看板がある。
間村の休憩所である。ここはまた長森こうやくというあかぎれや切り傷に効く薬が作られていたとのことだが、今はもうないそうだ。

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道を右に折れ少しいったところを左に入ったところに天竜橋跡碑があった。
天竜川は元々渡船で渡っていたのだが、明治9年木橋が架けられた。その跡である。昭和に入って鉄橋ができたためこの橋は廃止され取り除かれている。

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いよいよ天竜川を渡る。
以前は天竜川橋しかなく、しかしこの橋は歩道がなくて徒歩で渡るのは大変だったというが、新天竜川橋は広い歩道があり安全(正確には天竜橋の次に昭和40年完成したのが新天竜橋で今は下り専用の道路、平成20年にできたのが歩道のある新新天竜橋で上り専用)。
ちょうど雨が強くなり、川からの風も強く、ズボンも靴もビショビショ、最悪な気分の中、川を渡る。
ようやく渡りきると、浜松市に入った。

渡ってすぐのところにポケットパーク。中野町の案内版がある。
中野町は東海道の中間点にあって、それでなかのまちと名付けられたという。
それじゃあ袋井はどうなの?
いや、袋井はまん中の宿ってことですかね。
距離的になかのまちがまん中かどうかは・・・ちょっとわかりません。

そこから南へ進み、東海道はまた右に折れるのだが、その角に六所神社があった。

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明治天皇玉座碑があり、また舟橋・木橋跡もあった。
ちょうど向こう側にも橋の跡碑がありましたね。
明治元年、天皇御東幸の際、船を並べ板を強いた仮設の舟橋が2日間だけ架けられ、その後最初の橋が出来たものの舟橋は洪水により度々流されたので、明治9年木橋が作られたとのことだ。写真を見ると柵があるわけでもなく、ちょっと危なっかしい気もする。
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角を曲がると餃子のかめが見えた。浜松餃子にも惹かれるものがあったが、この日はうなぎを食べると決めていた。
すぐ先にある中川屋である。

11時15分過ぎだったが、すでに人がそれなりに入っている。
どれにしようか迷ったが、せっかくなのでこのお店の名物、うなぎとろろ茶漬けを注文。結構ボリューミーに見える。

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まず1杯目は、そのまま茶碗によそって食べる。
2杯目は、薬味をのせだし汁をかけて鰻茶漬けで。
3杯目はさらにとろろをかけて。
とろろというのが意外だが、ふわふわのとろろをかけるとさっぱりとするんですね。
脂ののったうなぎはおいしいけれど、最後はさっぱりというのもいいなと。
おなかいっぱいになったけれど、杏仁デザートもしっかりいただく。
いやはや、しばらくは動けないかもと思うほどだった。おいしい鰻で大満足。

重いお腹をさすりつつ出発。
雨も小降りになっていた。お店にいる間にズボンは乾いたようだが、靴下はまだ濡れたまま。

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鰻しか目に入っていなかったので気付いていなかったが、うなぎ屋さんのすぐ前に伊豆石の蔵があった。
江戸城の石垣にも使われたという伊豆石は耐火性にすぐれているらしい。

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この近くで浜松のマンホール発見。
なんの柄だろうと思ったら、浜松まつりの凧揚げ合戦の凧とのこと。
浜松市はもっといろいろなデザインのマンホールがあるらしいのだが、この日は他に見つけられず・・・残念。次回に期待したい。

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軽便鉄道軌道跡があった。
明治42年から昭和12年まで浜松から中野町を走っていたミニSL(のちにガソリンカーとなる)で、このあたりが終点。写真を見るとのどかな風景ですね。

そのすぐ先の松林寺は立派だった。庭も美しい。

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境内の薬師堂は、家光が浜松城主に命じて建立させたもので、寺自体は二度焼けているが、薬師堂は焼失をまぬがれたという。

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そして見えたきたのは金原明善の記念館と生家。このあたりでちょくちょく聞く名前だが、天竜川の治水事業に全財産を投じたという偉人である。その他にも植林事業、出獄人の保護なども行ったらしい。
記念館は残念ながら木~日が開館日ということで、この日(水曜)は見られなかった。

広い県道へ合流する手前に姫街道との分岐点があり、安間一里塚跡もあった。
姫街道は東海道を歩き終えたら是非歩いてみたい。その際、池田の渡し跡も見よう。

10
安間川を渡り、国道1号線をくぐる手前の道を入ったところに、浜松領の榜示杭。ここから浜松藩領へと入る。

3へ続く

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