【シャガール 三次元の世界展】
art-44 【シャガール 三次元の世界展】 東京ステーションギャラリー
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シャガールの展覧会である。
まずまずの人の入り。
絵画から彫刻へ――《誕生日》をめぐって
今回の展覧会はシャガールの彫刻・陶芸へ焦点をあてた展覧会。
まずはじめに代表作の一つ、「誕生日」の展示。
ベラとシャガールの恋人同士の幸せ感満載の絵画。色もカラフルだけれど、シャガールなんて飛んじゃって首が曲がっちゃってますから(笑)
これを彫刻にするとどうなるのか?
あら、びっくり。大理石の彫刻で何の色もないのに、まさにシャガールなのである。ひと目見ただけでああシャガールとわかる。
空間への意識――アヴァン・ギャルドの影響
初期のシャガールはいろいろな影響を受けていたようで、中でもキュビズムの影響は大きかったらしく、かなりキュビズム寄りの作品もあった。
ここから彫刻へと発展していったのかと思いきや・・・
彫刻をはじめたのはだいぶあとなんですね。
穿たれた形――陶器における探究
陶器(ツボなど)とその下絵が並んで展示されている。
この色遣い、シャガールだなと下絵で確認、お隣の陶器は・・・カラフルだなあ。これまた見てすぐにシャガールとわかる。
ロバ、雄鶏、飛ぶ人などお馴染みのモチーフもちりばめられ、彩色されている。
立体への志向
動物モチーフの作品、肖像、重なり合うかたち。
絵画と彫刻と両面からの展示である。
この中で一番おもしろかったのは重なりあうかたちだろうか。
動物と人物、複数の動物など組み合わさった作品で、絵画・・・平面でもその組み合わせがおもしろいのだけれど、彫刻だと立体的でさらに見る楽しみが増すと思う。
平面と立体の境界
聖書を主題とした作品群がよかったですね。
絵画と彫刻とどちらがよいか?と言われると悩むし、どちらも好きなのだが・・・
彫刻が思ったよりすばらしく・・・
絵画の方がカラフルだけど、彫刻はシンプルさゆえに訴えかけるものが大きいというか・・・
これは、今年のベスト5に入るかも?な展覧会でした。
是非どうぞ。
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