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2017/11/21

マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『ロセアンナ』

本日の本

刑事マルティン・ベックロセアンナ (角川文庫)
book-23 『ロセアンナ』 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー著 角川文庫

STORY:閘門で全裸の女性死体が見つかる。身元もなかなか割れず、膠着状態に陥ったところでアメリカの警察からの電報で被害者の身元がわかる。被害者と関係をもった男が疑われるが。刑事マルティン・ベックシリーズ第1弾。

☆☆☆マルティン・ベックシリーズ全10作の第1作。

このシリーズ、たった1冊、一番有名な『笑う警官』だけは昔々読んでいるし、映画も見た。
今回、新しく柳沢由実子さんの訳で新たに出版されると聞いて順番に読みたいなと思っていた。と思ってからだいぶ時間はたってしまったけれど。

昔はスウェーデン産ミステリってこれくらいしかなかったんでしょうかね。
今は北欧ミステリブームなのでいろいろあるけれど。

このシリーズがスウェーデンで出版されはじめたのは1960年代。
なので、かなり古い感じのミステリかなと思いきやそうでもないんですね。
インターネットのない時代だから、アメリカの警察へ問い合わせるのも大変、返事も手紙できたりして、今だったらあっという間に情報収集できるのにな~というところはあるけれど、事件自体は今もあるような事件だし、刑事たちがコツコツと積み上げて事件を解決していくというのも基本。

そして、刑事は家庭的には幸せではないというのも普遍的なんですねぇ。
たまには幸せな刑事がいてもいいようなものだけど(笑)。
M・ベックも妻との関係が微妙だし、仕事の悩みもあってか、胃が常にきりきり痛いという・・・
あ、でもM・ベック、人間味があって好きですね。仲間の刑事たちとのコンビネーションもよし。

ストーリーとしては、被害者が身元がわかるまでが結構長く、その後、この人が犯人ではとめぼしがついてからは、どう落とすかという展開なので、意外な犯人というわけではないけれど、ベックたちの粘り強い捜査が魅力。

2作目以降もぜひ読もう。

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