【運慶展】
art-48 【運慶展】 東京国立博物館(平成館)
最終日前日の夕方に見てきました。
大変な混雑と聞いていてだめかなとあきらめかけたのだけど、ツイッターを見たらチケット待ち10分、入場待ちなしと出ていたので行くことに。実際は入場も10分弱待ちました。
中はかなりの混雑で、いやはや見るのが大変でした・・・
第1章 運慶を生んだ系譜‐康慶から運慶へ
運慶のデビュー作、「大日如来座像」からスタート。
運慶の父、康慶の「法相六祖座像」と「四天王立像」(いずれも興福寺)が並ぶ。
六祖座像は、いろいろなお顔の僧侶たち。結構リアルである。
四天王は炎の流れるような感じが迫力あり。踏まれている邪鬼がなんかユーモラスだ。
同じ興福寺の運慶作「仏頭」もきていた。螺髪がだいぶとれてなくなってしまっているが、意志の強いお顔だ。
第2章 運慶の彫刻‐その独創性
まずは、「阿弥陀如来座像および両脇侍立像」、そして「不動明王立像」と「毘沙門天立像」。阿弥陀如来と観音菩薩、勢至菩薩は優美、不動明王と毘沙門天は力強い。
そして、私が一番見たかったのが「八大童子立像」の6躯。
それぞれ個性的だが、一番目立っているのは赤い制多伽童子でしょうかね。
でも私が一番好きなのは、恵喜童子なんである。今はなくなってしまった300円切手の図柄になっていた童子なのだけど、本物が見られるとはうれしい限り。
どれも顔に力はいってるな~(笑)
作者不詳(運慶作かもしれないとする説あり)の四天王像に囲まれた「無著菩薩立像・世親菩薩立像」がまたすばらしい。無著菩薩立像は特に穏やかなやさしげな表情をしていて落ち着く。
「大威徳明王坐像」は小さいながらとても迫力があるが、残念ながら手足がだいぶかけてしまっている。
第3章 運慶風の展開‐運慶の息子と周辺の仏師
運慶作かどうかは明らかになっていないが「重源上人座像」はリアルで、きっと結んだ口が頑固そうな?性格だなと思う。
運慶の長男湛慶の作品である三十三間堂の「千手観音菩薩坐像光背三十三身像のうち 迦楼羅・夜叉・執金剛神」はいいなと思ったが、湛慶作かどうかわかっていないらしい「子犬」がツボ。応挙の子犬のように丸々しい。
「天燈鬼立像 龍燈鬼立像(こちらのい三男康弁作)」は楽しい。よいしょと灯籠をかつぐ鬼たち。
また最期の部屋で「十二神将立像」がすべてそろっていたのはうれしい(国立博物館のもの5、静嘉堂文庫のもの7)。ついつい自分の干支のをじっくり見てしまった。
残念ながらすでに展覧会は終了しています。
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