« 純米吟醸 花の舞 | トップページ | 仕事納め »

2017/12/27

マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『バルコニーの男』

本日の本

バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)
book-26 『バルコニーの男』 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー著 角川文庫

STORY:ストックホルム中央の公園で女児の死体が見つかり、その2日後にもまた少女が殺害される。マルティン・ベックたちは捜査にあたるが、手がかりとなるのは三歳の男の子の話と強盗犯の記憶のみで、行き詰まってしまう。

☆☆☆マルティン・ベックシリーズ全10作の第3作。

今年はこのシリーズに出会えたのが幸せでした・・・

タイトル通りバルコニーにいる男の描写から始まる本作。
いつもにましてざわざわとする幕開け。
ほどなく、凄惨きわまりない連続少女殺人事件がおき・・・
マルティン・ベック(警部に昇進していた!)たちは昼夜問わずかけずり回るもほとんど手がかりなく、ベックたちも憔悴しきって解決が絶望視された時・・・

これまでの作品と同様に、一気に事件は解決へと向かっていく。
ここがうまいところなのだけど、あらゆることが伏線になっていたことがわかってうならされる。あれもこれもつながっていたのかと。
若干、ご都合主義的な部分もあるけれど、やはりおもしろいなあ。

実際の事件(1960年頃の連続少女殺人事件)を元に書かれた作品ということを聞くと、なおさらに怖いお話だった。

いろいろなキャラが出てくるシリーズだけれど、ワタクシ的にはベック以外だと、驚異的な記憶力を持つ(この作品でも犯人解決の一助となる)メランダーがいいな。

早く次が読みたいです。

« 純米吟醸 花の舞 | トップページ | 仕事納め »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『バルコニーの男』:

« 純米吟醸 花の舞 | トップページ | 仕事納め »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon