「フィクサー」
本日の映画
movie-31 「フィクサー」 Michael Clayton 2007年米
DIR:トニー・ギルロイ
CAST:ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン、シドニー・ポラック、マイケル・オキーフ、デニス・オヘア
STORY:大手法律事務所のフィクサーを長年つとめてきたマイケルは、農薬会社への集団訴訟で企業側を担当する弁護士アーサーが奇行に走り、会社を困惑させるという事態の収拾を任される。アーサーが会社を敗北させる決定的な証拠をつかんでいることを知るが、社内弁護士カレンもそのことに気づいて・・・
☆☆☆サスペンススリラー。
何となく勝手なイメージで、巨悪と戦うカッコいい弁護士の話・・・と思っていたのだが・・・
全然違っていた。
主人公マイケルは大手の法律事務所に勤めながら、弁護士としての仕事はやらせてもらえず、もっぱらもみ消し屋=フィクサーの仕事をしている。
きっと、弁護士として仕事をしたいと思っているのだろうけれど、私生活では問題山積みで、ギャンブルがやめられない上に、いとこの借金まで背負う羽目に陥り、汚い仕事をやらざるをえない。
そんな中、同僚弁護士のアーサーが良心の呵責に耐えかね、壊れてしまう。
そして、会社の悪を告発しようとして消されてしまうのだ。
会社の利益を守るべく画策する女性弁護士役は、この映画でアカデミー助演女優賞を受賞したT・スウィントン。どちらかというと、冷たい役が似合う女優さんだが、この映画では冷徹な弁護士でありながら、内面はあせり、不安でいっぱいで揺れ動く感情をちらりとみせる役柄を見事に演じている。出演場面がそう多いわけではないけれど、大きな印象を残す。
印象的という意味では、アーサーを演じたT・ウィルキンソンもですね。
やがて、マイケルも正義に目覚めることになるのだけど、ラストはちょっとすっきりしなかったなあ。
いや、めでたし、めでたしなのだろうけれど、このあとのマイケルがどうなるのか・・・
ま、すっきりしないのは最後だけじゃなくて、展開も少々もたつくところがあって、手に汗握る、というところまでいかなかったのが残念。
こういう社会派映画、G・クルーニー好きそうだなあ。
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