アリ・ブランドン『書店猫ハムレットの休日』
本日の本
book-25 『書店猫ハムレットの休日』 アリ・ブランドン著 創元推理文庫
STORY:ダーラの書店のマスコット猫ハムレットが空手の真似をする動画が拡散し、一躍有名になり、全米キャットショーの特別ゲストとして招かれフロリダへ。その会場でハムレットの身に大事件が・・・
☆☆☆コージーミステリ第3弾。
このところのお気に入りのコージー。
ハムレットのツンデレ感、ふてぶてしさがいいんですよ~
今回は番外編と言えるだろうか、いつものニューヨークの書店を離れて、フロリダへ。
というわけで、気むずかし屋の店長ジェームズ、パンクな従業員ロバートやご近所さんたちがほとんど登場せず、なんとなくいい雰囲気になりそうだったリース刑事にいたってはまったく出てこないという・・・
なんかさみしいけれど、店子である私立探偵ジェイクは全編に登場するし、個性的なジェイクの母親ナッティや、ちょっと鬱陶しいタクシー運転手ティノなどが登場、なんだかんだ賑やかに。
最後はどたばた気味に事件が解決することになるけれど、やはりヒントをくれたのはハムレット。またまた、手近にあった本を落として犯人を示唆してくれるのである。
それになかなか気づかないダーラたち・・・ハムレットの方が何倍も頭がいいですねぇ。
そして、最後までクールなハムレットがなんと最後にはダーラと・・・
1人と1匹の関係も少し進歩したかなと。
出てきたキューバ料理がおいしそうだったり、フロリダの気候が暖かそうだし、まずまず楽しめたけれど、やはりいつもの面々がそろって出てきてほしいな。
ということで、次作が楽しみ。明日?発売みたいですね。
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