マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『煙に消えた男』
本日の本
book-24 『煙に消えた男』 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー著 角川文庫
STORY:ブタペストで消息をたったジャーナリストの捜索依頼を受けたマルティン・ベックは夏休みを返上し、現地へと向かうが、尾行されていることに気づく。
☆☆☆マルティン・ベックシリーズ全10作の第2作。
1作目を読んで、すっかりハマってしまい、続けて2作目を。
1作目より時代を感じましたね。
なんといってもまだ冷戦時代、ハンガリーは鉄のカーテンの向こう側。
政府筋から極秘に捜索を依頼されたベックは、慣れない外国・・・プタペストでいつも通り地道な捜査をはじめるが、遅々として進まない。
いつも監視されているようで、美女から誘惑されたり、尾行もされたりで、危険な目にあうベック。
しかし、さしたる成果もなく自国に戻り、行き詰まったかと思った時、事件は急展開。
うーん、そうきたか。
確かに最初の方にヒントはあったのだけれど、なるほどね。
1作目もそうだったのだけど、地味な警察小説なので、半ばを過ぎるあたりまで、あまり展開はないのだけど、転がりはじめると一気に解決に向かっていく。これが、なんかいいんですね。さあ、いつ転がりはじめるのか、今か今かと待って、ついついページをめくってしまう。
刑事たちのキャラもよくて、いやー好きだな、このシリーズ。
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