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2018/01/08

【国宝雪松図と花鳥展】

art-3 【国宝雪松図と花鳥展】 三井記念美術館

1801081
先日掛川花鳥園に行ってすっかり鳥づいたところで、鳥をテーマにした美術展に行って参りました。国宝雪松図と花鳥展(美術館でバードウォッチング)である。
三井家の当主は代々鳥好きが多かったらしく、鳥のコレクションが結構あるらしい。

茶碗などが並ぶ中、目を惹いたのは香合。
なんと、本物の卵・・・鵞鳥やらクジャクやらで出来ている。鶴の卵の杯もあった。
9代目当主は自宅に400羽以上も鳥を飼っていたというから、こうした卵もそうなのかも?

いよいよ花鳥画のコーナーへ。
まずは沈南蘋の花鳥動物図がすばらしい。
全部で11幅あるとのことだが、今回は鳥が描かれた6幅が展示されていた。
鳥と花の組み合わせが絶妙。
残りの5幅も是非見てみたいものだ。
向かいにあった渡辺始興「鳥類真写図巻」もすごい!17メートルにも及ぶ図巻が全部公開されているのだけれど、なんと細密な描写でしょう!観察力もすごいが、羽一枚にいたるまで細かく描写する描写力もすごい。
映像コーナーで、学芸員さんが撮った写真との対比もあったけれど(図巻にも添えられている)、見比べるのも楽しい。
正面に展示されていたのが、円山応挙の国宝「雪松図屏風」。
近づいて見ると結構ポップな印象だけれど、入り口から(遠くから)眺めると落ち着いた印象に変わるのが不思議。ダイナミックな松だ。

その他印象に残った作品は・・・
小林古径「木菟図」。かわいい!土佐光起の「鶉図」も。
円山応挙「蓬莱山・竹鶏図」、「双鶴図」、「梅花双鶴図小襖」。
ホントのことを言うと「雪松図屏風」よりこうした作品の方がすきだったりする・・・
呉春他15名で寄せ書きした「群鶏図屏風」も楽しかった。

7代目当主から続いた鳥好きだが、10代目当主などは大学で鳥の研究、共著で「家禽図鑑」(展示あり)を著すほどだったらしい。

是非是非美術館でバードウォッチングを!

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