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2018/02/08

ロジャー・スカーレット『エンジェル家の殺人』 

本日の本

エンジェル家の殺人 (創元推理文庫)
book-2 『エンジェル家の殺人』  ロジャー・スカーレット著  創元推理文庫

STORY:1つの建物を2つに区切り、左右に分かれて住む双子のエンジェル兄弟。長生きした方にすべての財産を相続させるという亡き父親の遺言に縛られてきたが、死期の近いことを悟った兄が遺言の中身を変更することを弟に提案したことから悲劇がはじまる・・・

☆☆☆古典ミステリ。

1932年に書かれた古典。
時々、ふるーい古典的なものが読みたくなって読んでみるわけですが・・・
古いのって若干読みづらいんですよね。まあそこも含めて全体の雰囲気を楽しめがよいわけですが。

このお話も、いかにもという状況がそろっていまして・・・
何か事件が起こりそうな陰気な雰囲気の建物を、きっちり二分して住む双子の老兄弟。
できの悪い子供たち、鬱屈した養子、三角関係。
登場人物をしばる過去の遺言。怪しい使用人・・・
いや、これでもかというくらいに何か起きそうな舞台がそろっていて、案の定殺人へと発展していくんですね。

有能そうなのに、なぜか手をこまねいてさらに事件を発生させてしまう警視や、狂言回し的な弁護士など、さらに役者はそろっていて、これこそ古典ミステリ!

第一の殺人、第二の殺人とこれは聞いた(読んだ)ことあるなというトリックだったりするけれど、ネタばらしされるまでわからず。
犯人のヒントも大々的にあったのに、スルーしてしまった・・・
残念!

これからもまだ読んでいない古典をちょくちょく読んでいきたいと思う。

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