東海道五十三次歩き(第17回) 新居~二川4
(3より続き)
曲尺手になっているところに商家の駒屋がある。医師から穀物商・質屋となった田村家の屋敷である。
平成27年11月より一般公開されるようになったとのことで、無料で見学できる。
主屋、離れ座敷、渡り廊下、茶室、土蔵などを見ることができるが、この宿全体がそうであるように、間口は狭く奥に長い構造だ。図面(資料館のもの)を見ても明らか。
4月8日までひなまつり企画として、福よせ雛が各部屋、廊下からお庭までたくさん飾られていて(一体どれだけあることでしょう!)おもしろい。
普通のおひな様のみならず、マラソンなどスポーツをテーマにした展示や手筒花火をテーマにしたものもあった。
庭には一寸法師やほふく前進する兵士まで!
ってこうなるとおひな様じゃないですね(笑)
駒屋を出た先に手筒花火がデザインされたマンホール(消火栓)があり、東問屋場跡、脇本陣跡を通り過ぎ、いよいよ本陣と旅籠屋清明屋の見学だ。
こちらは資料館も含めて入場料400円。
二川宿の説明から旅の持ち物、食べ物、名物の展示、ジオラマなど充実していて、本当はじっくり見たいところだったが、もう4時を過ぎて閉館まで1時間弱しかなくささっとしか見られなかったのが残念だ。
が、ワークシート(裏表)を8枚もらってきたので、これでばっちり勉強できそう。こういう面でも二川宿、力を入れてますね。
旅籠屋清明屋を見学。
1817年に建てられた建物を解体修理復元している。
荷物置き場、土間、台所、客室(繋ぎの間)、奥座敷(上客向け)などが見られる。本陣に隣接しており、大名が本陣に宿泊した際には家老など上級武士が宿泊したという。
旅籠の食事も再現されていた。煮物と魚の一汁二菜か一汁三菜だった模様。
続いて本陣の見学。
東海道の宿場には111軒の本陣があったが今ではここと草津しか残っていないという。
伊勢から移住してきた馬場家が経営していた本陣、明治になり味噌、醤油醸造業を行っていたが、豊橋市へ建物が寄贈され、改修復元して公開された。
いやはや、とにかく広い!
敷地面積525坪、建物は181坪半だったのがその後233坪にもなったという。
玄関からして広いのだ。
式台(道具、武具を置く)、番所(見張り)、台所、土間、勝手、板の間、茶室。
しかし、なんといっても立派なのは大名が泊まった上段の間だ。名前のとおり、一段高くなっており、庭の眺めもよい。
さすが、お殿様のお風呂やお手洗いも豪華である。
というところで5時近く。
見学を終え、駐車場にあった高札場の復元を写真に撮り、出発。
本陣の向かいは西駒屋だった。
商家駒屋から分家した東駒屋からさらに分家、明治42年に味噌・醤油の醸造業を創業した。
こちらは非公開。
高札場跡と道路元標が和菓子店中原屋の前にある。
中原屋では、麩まんじゅうが買いたかったのだが・・・
残念ながら売り切れ。この日はまったくお菓子に恵まれない日だった・・・
向かいの大岩寺を入り口から、続いて西問屋場跡、大岩町郷蔵跡の石柱を撮影する。
郷蔵とは年貢米の共同の備蓄所とのことである。
最後に大岩神明宮を見学。
古い石灯籠の他、牛と馬(神馬?)もあった。
またまた違うデザインのマンホール発見!
吉田城(豊橋城)と手筒花火である。
立場茶屋跡の石柱を撮影、ほどなく二川駅に到着で、この日の歩きは終了。
東海道線で浜松まで戻り、駅弁とビールを買い、ちょうどきていたひかりに乗りたかったところだが、ほぼ満席状態であきらめ、次のこだまでゆっくり帰ることにした。
この次からは新幹線は豊橋からになるので、掛川、浜松のお弁当屋さんはこの日が最後。
食べたいと思っていた遠州の夢の夢ポーク弁当をゲット!缶ビールはジュビロ磐田のデザインだった。
ポーク弁当の豚は遠州産銘柄豚で、花の舞酒造の酒粕をベースにしたみそだれを塗って焼いてあり、柔らかく酒粕の味もほんのりしておいしい。うなぎのたれをしみこませたご飯ともよく合う。
約2時間で東京駅に到着、帰宅は9時半頃だった。駅に着くと雨が降っていた・・・
約42850歩。今回もまずまず歩きました。
次回は小田原の予定です。
(完)
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