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2018/03/20

東海道五十三次歩き(第16回) 茅ヶ崎~国府津3

(2より続き)

地下道で東海道線をくぐった先に江戸見附。
大磯宿に入った。平塚宿から大磯宿までは非常に短い(2.9キロ)。

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穐葉神社があった。秋葉じゃなくて穐葉と旧字で書くんですね。
1762年大磯宿が大火で焼失した際、遠州秋葉山から秋葉大権現を勧請し建立されたもの。とてもちっちゃな神社だ。

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その奥に延台寺。

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法虎庵曽我堂におかれているのが虎御石。布がかけられているが、毎年、曽我兄弟が敵討ちをした日(旧暦)にちなみ、5月の第4日曜日に公開されるらしい。
虎御前の成長とともに大きくなった石で、曽我十郎を刺客から守ったという。130キロもあるとか!
虎御前の供養塔、大磯遊女の墓などもあった。

小島本陣跡を通り、中南信金手前を右折すると地福寺。

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石仏がたくさん並んでいるが、ここは島崎藤村夫妻のお墓があるので有名。

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どこだろう?と思ったら、小さな墓石のシンプルなものがそうなんですね。梅はもうほぼ終わりだったが、満開だったらキレイでしょうね。

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東海道に戻り、信金の前にある大磯小学校跡と尾上本陣跡の標柱を撮影し、到着したのは新杵という和菓子やさん。島崎藤村や吉田茂もよく訪れたというお店。
ここの名物は、西行饅頭と虎子饅頭ということで入店したのだが、残念!虎子饅頭は売り切れ。

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ということで、西行饅頭のみ購入。濃厚なこしあんのお饅頭だった。

海岸の方まで出てみることにする。
原敬の別荘地跡などもあり(大磯は総理大臣8人の邸宅や別荘があった)、海辺に出てみると、風が強い!天気予報でも午後は風が強いと出ていたが、急に寒くなった。

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西湘バイパスをくぐった先に、松本順先生謝恩碑と海水浴発祥の碑があった。
初代軍医だった松本医師は健康増進を目的として日本で初めての海水浴場をここに作ったとのことである。

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堤防に上がるとますます風が強い。
が、小淘綾ノ浜がずっと広がる景色はなかなかだ。

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東海道に戻る。すぐ先に新島襄先生終焉之地の碑があった。
大磯の旅館で亡くなったとこは知りませんでしたね。
この裏にあるのは南組問屋場跡で、ここからほんのちょっとだけ旧道に入る。

また国道に合流する地点にあるのが井上蒲鉾店。有名なお店とのことで、蒲鉾を買って帰りたかったのだが、この日はわりと気温も高く、2時前でまだまだ行程は長いため断念。

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鴫立沢交差点の湘南発祥之地の碑を通りすぎたすぐ先に鴫立庵がある(町外だと入場料は300円)。

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日本三大俳諧道場の一つで、300年ほど前に西行法師を記念するために作られた草庵が元となっている。西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」の歌はこのあたりの海岸を吟遊して詠んだ歌だったんですね。

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とても静かな庵で、歴代庵主の句碑、墓碑、記念碑が並ぶ。
法虎堂の中には虎御前の木像が、円位堂の中には西行法師の座像がある。

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鴫立沢標石の裏には「著盡湘南清絶地」と刻まれているとのことで(見損なった!)、これが湘南という言葉の始まりらしい。

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ちょっと寄り道して、旧島崎藤村邸にも寄ってみた。
生け垣に囲まれた静かな邸宅。思ったよりは広くはないが、落ち着いて執筆ができそうな環境。

東海道に戻る。

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上方見附跡を通り過ぎたあとは松並木が続く。
統監道というバス停があったが、これは明治38年、ソウルの統監府初代統監となった伊藤博文が滄浪閣(伊藤の別邸)と大磯駅を往来するのにこの道を通ったことから統監道と呼ばれるようになったとのことである。

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松並木が終わったところにあるのが宇賀神社。8世紀前半以前に建てられたらしい古い神社。
なんでも蛇の石造物があるとのことだったが見当たらない・・・
そこにいらしたおばあさんに教えてもらったところ・・・

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なんと、とぐろを巻いてる蛇でしたね。頭の部分とれちゃってるからわかりにくい(笑)。
他にも犬なんだか猫なんだかよくわからない石造物がたくさんあった。

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向かいに滄浪閣。
長く大磯プリンスホテル別館だったが11年前に閉館している。また建物は残っているが。

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八坂神社、西国三十三所供養塔(+道祖神)を通り過ぎ、ちょっと寄り道。
旧三井財閥別邸跡地の大磯城山公園である。
広くてとても全部回るのは無理なので展望台だけ行ってみることにした。

展望台の上に鶴がついているのだが、これは昔の別荘にもついてたものなんですね。

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展望台からの眺め、いいですねぇ。もっとすっきりと晴れていたらばっちり見えたのだろうけれど、うっすら富士山も見えたし、金時山、駒ヶ岳、二子山、真鶴半島、伊豆半島、そして大島も見えたのだった。

ここで、バナナとカロリーメイトで休憩。

通りをはさんで反対側に旧吉田茂邸(火事で焼けたが再建されたらしい)があり、ちょっと行ってみたかったが、先を急ぐのでまたの機会とすることにした。

(4に続く)

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