【猪熊弦一郎展 猫たち】
art-12 【猪熊弦一郎展 猫たち】 Bunkamuraザ・ミュージアム
国立新美術館で至上の印象派展 ビュールレ・コレクションを見たあと向かったのは渋谷。猪熊弦一郎展である。
猪熊弦一郎って誰?と思ったけれど、絶対これなら皆さん知ってますね。
三越の包装紙をデザインした画家である。
そして、無類の猫好きで、常に家の中にたくさんの猫を飼っていたことでも知られており、展覧会は猫だらけ!!
初期の作品はまあフツーの絵で、でもそこにもすでに猫が登場しているのだが、まだまだ脇役。
藤島武二に師事しただけあって、人物画は師匠の影響が感じられる。
その後次第に猫が絵の中心を占めはじめるのだが・・・
フランス留学中はマティスに師事したとのことで、この色使いはまさにマティス!
でも人物の横には必ず猫がいる!
その後は猫、猫、猫・・・
写実的な猫の絵もあるのだが、さらさらっと描いたデッサン、漫画風、墨絵、線画もあり・・・
かなりデフォルメされた猫もいる。
そして、ややキュビズム入ってるようなピカソ風(色あいなんかも)のも。
一時期は、なぜか?人の頭に猫が乗っている絵を描いていたとのことなので、解説によれば人物は埴輪を連想させるとあったが、これがどうみてもピカソ風(笑)
このまま猫を描き続けたのかと思ったら、ニューヨークに製作の場を移した時期はまったく描かなくなり、抽象画を描いていたという。
これはこれでおもしろい作品で、特に摩天楼を描いた作品が気に入ったのだけれど、やはりその後また日本に戻って猫を描くようになったのですね。
一番気に入ったのは、画面のなぜか下半分に猫たちがたくさんイラスト風に描かれている作品で(ほとんど作品には題名がないのです・・・)、バッグとかあったらほしいなあと思ったのだけど・・・
手ぬぐいはあったものの、すでに売り切れ。残念!
そして、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、是非行ってみたいなあ。
最後の部屋のみ撮影可能でした。
猫好きな方は是非どうぞ。
明日で終了です。
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