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2018/04/10

ボストン・テラン『その犬の歩むところ』 

本日の本

その犬の歩むところ (文春文庫)
book-4 『その犬の歩むところ』  ボストン・テラン著  文春文庫

STORY:ギヴという名の犬。閉じ込められていた檻を食い破り、傷だらけで歩いていたところをイラク戦争の帰還兵に助けられる。ギヴはいったいどこからきたのか・・・

☆☆☆☆いい物語だった。

語り手は、イラク戦争で負傷し、死に場所を求めて旅をしていたディーン。
とはいっても、冒頭で出てきたあとは、中頃に至るまでディーンは登場しない。

物語はギヴの父親があるモーテルへとたどりつくところから始まる。
そしてギヴが生まれ、飼い主のアンナとの平穏な暮らしが続くかと思いきや・・・

ある出来事をきっかけに運命が大きく変わる。
いろいろな人との出逢いと別れ、スリリングな出来事あり、悲しい出来事あり、事件あり・・・
ギヴの運命もドラマチックだけれど、ギヴと関わる人たちの運命もまた様々。

戦争、9.11、虐待、愛する人との出逢いと別れ、嫉妬、ハリケーン、兄弟の葛藤・・・
様々な人間ドラマを浮き彫りにしながらストーリーは進んでいくのだけれど、要所要所で泣けるシーンが用意されていて、うるうるもの。
ラストは感動の嵐でしたね。
それも、ギヴという存在があってこそ。

いや、ホントいいお話でした。

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