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2018/05/06

【横山大観展】

art-14 【横山大観展】 国立近代美術館

1805061
国立近代美術館で開催されている生誕150年横山大観展に行って参りました。
十年ぶりの大回顧展という。

第1章 「明治」の大観
展覧会は「屈原」からスタート。以前一度見ているが、東京美術学校を追われた岡倉天心と楚の政治家屈原を重ね合わせた絵。どうりで、屈原の顔が険しいはず。
大観、菱田春草他2名の寄せ書き。猫はてっきり春草が書いたかと思いきや大観だった。
「迷児」はなんとも変な絵。少女のまわりに孔子、釈迦、老子まではわかるとしても、なぜここにキリストがいるのだろう?
「ガンヂスの水」はガンジス河には見えない。
「白衣観音」100年以上行方不明になっていて最近発見されたという。うーん、これ足短いし、フォルムが相当変。
「瀑布(ナイヤガラの滝・万里の長城)」金屏風に描かれている。屏風絵にあうかどうかは微妙だが、迫力は満点。
「山路」新岩絵の具を油絵のように使っている。雑に見えそうなところをぎりぎり踏みとどまってる感じ。大観って新しもの好きだったのかも?
「彗星」。ハレー彗星を描いている。おもしろい題材。墨絵風。

第2章 「大正」の大観
「山茶花とリス」かわいい!こういうのいいな。大観は動物好きだったという。
「松並木」人物は微妙だが、あくまでも松が主役。東海道を連想するなあ。
「瀟湘八景」トーハクにある方じゃない作品。わりと牧歌的に描かれている。
「焚火」2人の男性が猿っぽい顔なのが気になる・・・
「荒川絵巻(長瀞之巻・赤羽之巻)」前期は長瀞。歩いてみたくなる。
「群青富士」なんか妙に気に入ってマグネット購入。非常にデザイン的。カラーもビビッド。
「霊峰十趣」春、秋、夜、山が出てきた。どれもいいのだが、一番の好みは山。
「胡蝶花」いたちがかわいい。
「雪旦」静かな朝。
「生々流転」第2会場はこの作品のみ。いや~すごいな。40メートルと日本一長い絵巻が今回すべて見えているのだ。雲が雨となり川となり、海へと流れ込み、海から龍が上っていき、天へ。そして雲へと振り出しに戻る。季節も春~冬と移り変わる。人物や猿、鹿、木々。これを見るだけでも行く価値あり!

第3章 「昭和」の大観
「龍蛟躍四溟」うねる龍。少々漫画チック。
「海に因む十題」何回か見ているが海も山も好き。波騒ぐは五浦なのかな。
「春光る(樹海)」明るい富士山。
「或る日の太平洋」波のうねりがすごい。波から龍につながり、その上に富士山。
第3会場にうつって、「霊峰飛鶴」青が美しい富士山と鶴の取り合わせ。

こうしてみると大観もバラエティに富んだ作品を残していますね(微妙な作品も含め・・・)
後期はかなり入れ替わるようなのでもう一回行きたいところですが・・・

是非どうぞ。

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