東海道五十三次歩き(第22回) 国府~美合(御油・赤坂・藤川宿)4
(3より続き)
降りたところにちょうど名鉄の舞木検査場が見える。

再び旧道に入ると、そこに東棒鼻があった。
広重が藤川宿の絵に描いている通りに再現されている。

そこから本当は直進し、鉤の手に曲がるのだが(曲手)、右に見えたむらさき麦の畑に気をとられ、うっかりそちらの道を行ってしまう。
いやーホントに紫色だ!

曲がった先はまっすぐな道で、格子造りの家がぽつぽつと残る。旧街道らしい雰囲気だ。
明星院に寄ろうと左に入ったところで・・・

この日はじめての猫に遭遇。
おばあさんとお散歩する猫で、聞くと結構なお年の猫だそう。かわいい!
(このお寺では他に2匹の猫に遭遇)
このお寺には残念ながら見られないが、片目不動尊がある。
家康に放たれた矢を見知らぬ武士が身代わりとなって受け、片目をつぶしたままいなくなった。のちに明星院を訪れたところ、祀られていた不動尊がそのときの武士にそっくりで片目が潰れていたという。

役行者さまもいた。


称名寺には三十三所観音菩薩があり、またまた馬頭観音を発見したが、十一面観音がたくさんあった。

問屋場跡を通り、公園になっている森川家本陣跡へ。
バナナを食べて少々休憩。

ここには高札場が再現されている他、むらさき麦が栽培されている。
なんか石垣が見えるね、なんだろうという話をしていたのだが、降りてみればよかった!
当時の石垣が残されていたのだった。残念!

お隣は橘屋脇本陣跡。
門は享保4年に建てられたもので、中の建物は藤川宿資料館になっている。
中には宿の説明の他、ジオラマ、高札などがある。
自分で電気をつけて、見終わったら消すのだが、前に来た人が消し忘れたようで、電気がつけっぱなしになっていた(ちゃんと消しましたよ)。

藤川小学校の先に西棒鼻。
ここで藤川宿を出るのだが、右折し駅を越えて道の駅藤川宿に寄ってみることにする。

越えた向こうに大きな家康の像があった。
歩くのをここで終了すればたくさんおみやげを買ってもいいのだが・・・
まだ4時半すぎでもう一駅、美合まで歩いた方が急行がとまる駅なので次回が便利ということで歩くことにしたので、たくさんは買えない。
ということでオカザえもんビールのみ購入した。
東海道に復帰、西棒鼻の斜め向かいの十王堂に寄る。

手前左が閻魔様かな?

ここにはむらさき麦の畑の風景を詠んだ芭蕉句碑もあったが(「爰(ここ)も三河 むらさき麦の かきつはた」)、この近辺で一番大きな句碑とのことだ。

藤川宿の一里塚跡(79里目)を過ぎ、吉良道(脇街道。潮の道としても利用された)の道標の先、踏切を渡ると、藤川の松並木が出現する。
1キロほどの間に90本あまりの黒松が植えられているという。
思ったより立派で、なかなかの風情だ。
御油といい勝負!

国道への合流地点手前に大きな灯籠と小さな灯籠があり、またまた楽しくない国道歩きに入る。

岡崎市の別バージョンのマンホール発見。
岡崎城と岡崎公園の桜、三河花火のデザインである。

阿弥陀寺のお寺自体は立て直ししている最中のようだったが、門の手前の馬頭観音は撮影できた。
返す返すも、関川神社の馬頭観音を撮りそびれたのが残念だ。

その後旧道に入ると、少し松が残っており、やがて美合駅に到着。
今回の東海道歩きはこれにて終了。
美合駅から準急豊川稲荷行きに乗って本宿で急行豊橋行きに乗り換える。
豊橋で新幹線の切符を買い、駅弁とおみやげのヤマサちくわを買って前週と同じひかりに乗る。

今回の駅弁は「吉田伝説」という幕の内。
飯田線開業80周年を記念して販売された駅弁らしい。飯田線には乗っていないけど買ってしまった(笑)。
稲荷寿司に太巻き、じゃこご飯、メヒカリの唐揚げ、サワラの西京焼き、海老の天ぷら、鶏ささみ竜田揚げ、しそだんご串、しんじょう、しそはペン、玉子焼、うずら卵の燻製、ゼリーなど。なかなかにおいしかった。
ビールは前回と同じ、一番搾り名古屋づくり。
あともう一回、豊橋で駅弁を買うことになりそうだけど、また別のお弁当が買えるといいなあ。
東京駅で中央線に乗り換え、帰宅は9時半前。
約43000歩だった。
こちらがおみやげ。

次回は美合から歩きます。
(完)
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