東海道五十三次歩き(第23回) 美合~新安城(岡崎宿)4
3より続き
再び街道歩きをスタート。
突き当たりを右に折れ、さらに左に折れて(これで曲がるのもおしまい)、矢作川を矢作橋で渡る。
広重の絵にも描かれている矢作橋。
東海道三大橋の一つで、江戸時代には9回も掛け替えられたという。
渡った先に、蜂須賀小六と日吉丸の出合の像があった。この橋の上で2人は出会ったらしい。
そしてこのあたりが一里塚跡らしかったのだが、何も見つけられず。
明知天皇御駐蹕之所碑と旧矢作橋(明治35年)の親柱もあった。
旧道に入ってすぐのところに勝蓮寺。
当然見られるわけではないが、家康の長男信康の肖像画他多くの遺品があるという。
そして、これはなんだろう?
御堂の中に石が置かれているのだが・・・
弥五謄神社(やごとう神社)という難しい名前の神社を過ぎた先に誓願時十王堂。
今回も十王を見た。壁の絵が派手だ。
お寺の前には地蔵堂もあった。
次にでてきた神社は、竊樹神社。
これは絶対書けない・・・どころか読めないし覚えられない・・・
なんだかこのあたりは難しい名前の神社が多いようだ。
いい感じの旧道は終わってしまい、国道に合流した。
かなりアツアツになってきていたので、ファミマでクーリッシュを買い、食べながら歩く。
国道だとよりいっそう暑く感じる。
もう少しで旧道というところで、通りをはさんだ向かい合わせにたっているのが、薬王寺と聖善寺。ちょうど地下道があるとはいっても向こうに渡るのは大変なので、歩いている側の薬王寺のみ見学。
安永4年(手前)、文化8年(奥)の常夜灯。
そして、三河国薬王寺刀匠鍛刀造趾碑なるものがあった。
このあたりに、室町後期の刀鍛冶集団の三河国薬王寺刀派の刀工が住んでいたという。
安城市に入り、2キロあまりの国道歩きに別れを告げ、旧道に入る。
旧道に入るとホントにほっとする。そして、確実に少し涼しい。
松並木が続いていて、街道らしい雰囲気。
松の下にはマツバギクが植えられている。
ここで、とうとうこの一匹目(というか唯一の)の猫に遭遇。やはりこれくらい暑くなると真っ昼間には出てこないらしい。
東高根用水祈念碑に続いて、予科練の碑。
第一岡崎海軍航空隊跡だそうだ。
続いて一里塚跡碑があった(83番目)。
安城市のマンホールはちょっと地味。
安城市発祥の三河万歳の扇と鼓とのことだ。
他のデザインのもあるらしいから、次回探してみよう。
宇頭茶屋説教所バス停前に、明治天皇御駐蹕之所碑があり、かつて明治天皇が休憩したところ。
このあたりは地名の通り、立場茶屋が何軒かあったところという。
やがて立派な松の木のあるお寺が見えてきた。永安寺である。
助郷役の免除を願い出て死罪となった助太夫の恩に感謝し、村の人々が彼の旧宅跡に草庵を建立、のちに寺として整えられたという。
松は龍雲の松といい、樹齢推定350年で、助太夫のころからあったものと思われる。幹が北西、南、東の3方向に向かって横に伸びていて、確かに龍を連想させるものがある。
西国三十三所観音もあって、この日3つめの馬頭さまも発見!ただし顔が隠れていたけれど・・・
明治川神社交差点の角に明治用水記念碑がある。
明治用水は、矢作川から水をひいて灌漑するための用水路で明治13年に完成した。この用水路のおかげでこの一帯は日本のデンマークと言われる田園地帯に発展したそうだ。
その後は松並木が続く。
最後に寄ったのは青麻神社。
扁額が下に落ちて?しまっている。
なんだかいろいろな石造物が並んでいるが、目立つのはお相撲さんの像。
明治初期に活躍した力士、濱碇(清見潟又市)だそうだ。
安城市の出身で、巡業中にけがをして廃業、その後、薬売りで財をなし、あちらこちらに地蔵を寄付した人・・・らしい。
これにて今回の東海道歩きは終了。
次の角で左に折れ、新安城駅へと向かう。
ちょうど5時32分の急行に間に合い、東岡崎で快速特急に乗り換えて豊橋へ。
帰りの切符も事前に買ってあったので、あとは駅弁とビールを買ってホームへ。
実は次のひかりに乗った方が30分以上早く東京に着くのだけれど、金曜日で混むかもと思い、1本前のこだまにすることにした。
こだまも結構混んでいたが、なんとか席を確保、ビールをプシュ!
今回のお弁当は助六寿司である。稲荷寿司だけよりいい。ビールにあう若干濃いめの味付けだ。
しょっちゅう待ち合わせのためにとまるので東京まで2時間10分以上かけてようやく到着。
またまた中央線が遅れていてすんなりと乗れなかったが、10時すぎには帰宅した。
今回は約44200歩。まずまず歩きました。
次回は3週間後を予定していますが、梅雨の時期なのでどうなるか・・・
(完)
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