東海道五十三次歩き(第25回) 鳴海宿~桑名宿4
(3より続き)
東海道に戻り、春日神社に寄る。
鳥居は青銅製で7代目桑名藩主によって1667年に建てられたもの。それ以前は木製の鳥居だったそうだ。
藤の紋がある。
その下にはしるべいしがある。
しるべいしは迷い児石をも言われ、人が大勢集まるところに立てられたもの。
左側の面の「たづぬるかた」に子どもの特徴を書いた紙を貼り、右側の面の「おしゆるかた」に心当たりのある人が子どものいた場所などを書いて貼るものという。
楼門。ここにも藤の紋。
左右には左大臣と右大臣がいた。
拝殿の紋は三種類。
「大」、「大三」、「三」とあるが、合社でそれぞれ中臣神社、桑名宗社、桑名神社である。
道に戻ったところでとびだし注意の看板があったが、さすが!蛤である。
ここから歴史を語る公園がはじまる。
向こうに見えるのは、桑名城の城壁だ。
公園は東海道53次を模していて、日本橋~富士山~三条大橋まで。
なんか楽しいですね。
桑名宿は七曲がりがあるのだが、ここで1つめの角を曲がる。
その先に石取会館。
日本一やかましい祭りという石取祭を紹介する施設なのだが、残念!もう4時半を過ぎていて閉館してしまっていた。元々は四日市銀行桑名支店として建てられた建物とのことだ。
向かいのマルマンで名物のアイス饅頭(薪で焚いた上質の大粒あずきとミルクのキャンディーとあった)を購入。
早速いただく。アイス必須な天気だったのでおいしい!
食べている途中で店主さんが出てきてシャッターをおろしていたから(5時になった)、ぎりぎりだった。食べられてよかった!
その先の十字路左の桑名市博物館の前にたっている道標(右:京いせ道 左:江戸道と書かれており、東海道筋にあったものを移設したとのこと)を撮影、通りを渡り少し先で2番めの曲がりである。ここが京町見附のあったところだという。
どうやら桑名市博物館前の道標のレプリカ?の道標を通りすぎ、交差点を渡ったところでおや?それまで色のついていた道路がフツーの道路に変わってしまった。途端に迷う(笑)。ここで3回曲がるのだけれど難しい。
ちょうど4曲がり目の角に貝増本店があり(それまで貝新は何店舗か見ていた)、蛤のしぐれ煮でも買いたかったところだが、夕方になっても暑くて断念(結局買うことが出来ず残念)。
6曲がりのあとは、しばらくまっすぐな道。お寺が続く。
と、光明寺の前でこの日、4匹目の猫に遭遇!
このお寺には1790年七里の渡しの船が遭難して溺死した人々の供養碑があるとのことだったが、どれがそれなのかわからずじまい。
お隣にあるのが泡洲埼八幡社。
境内に天保13(1841)年の「左 ふなばみち 右 きょういせみち」と書かれた道標が保存されている。
十念寺には森陳明(戊辰戦争で新政府軍と戦い、降伏後、桑名藩の全責任を負い、切腹した人物)の墓があると聞いて必死に探したのだが・・・
全然見つからない!とあきらめかけたところで、お寺の裏門を出た先の墓所の入口にあるのをようやく発見(その間に蚊に刺された・・・)。
寿量寺にあるのは、狩野光信(永徳の長男の絵師)の墓。
小さな五輪塔だ。
江戸からの帰り、桑名で病死し、このお寺に葬られたとのことである。
七曲見附跡で曲がる。
桑名城下には4つの見附(門)があり、東海道沿いには3つあるのだった。
曲がった先に大きなお屋敷がある!
と思ったら、そこがシーボルトも見学したという広瀬鋳物工場跡なのだった。本多忠勝が城の建設のため鋳物師を招きここに工場を造ったとのこと。
すぐ先の天武天皇社は壬申の乱の際に大海人皇子(のちの天武天皇)が桑名に泊まったとのにちなんで建立された神社で、天武天皇を祭祀する唯一の神社とのことだ。
このあたりですでに時間は5時45分すぎ。
いいかげん疲れてきていて、寄ろうと思っていた本願寺を通り過ぎてしまったが、戻らずにパス。
続いては一目連神社。
この神社の祭神は天目一箇命(あめのまひとつのみこと)。この神様は雨乞いの神で、火を扱う鋳物師によって信仰され、金属工業の神として知られたそうである。
鐘楼が立派な善西寺。
実際の立場はこのあたりだったそうで、隣の家にある馬つなぎの輪は立場の名残だそうだ。
そしてその先の角が矢田立場跡である。
火の見櫓がたっている(これは平成3年再建)。
あ!飛び出し坊やだ!
日本各地にあるというけれど、見たのははじめて。近畿地方に多いというからこれからちょくちょく見ることになるのかもしれない。
ここでこの日の歩きは終了。
益生駅まで歩き、各駅→急行と近鉄を乗り継いで名古屋駅へ。
並びで新幹線の切符がとれたのが、1時間弱あとので駅弁買おうか食事を済ませるか一瞬悩んだのだが、目の前にきしめんやさんが見えたので食事をすることに。
オーソドックスなきしめんを頼み(出汁は関東風だった)、ギフトキヨスクでおみやげを買う。
岡崎を訪れた際、買い損なった淡雪を発見!名古屋のおみやげではないけれど購入(まだ食べていない)。
ビールとおつまみ(なんと世界の山ちゃんのてばさきいか・・・ホントにあの手羽先っぽい味がした!)を買って7時42分ののぞみに乗り込む。
東京駅で中央線に乗り換え、帰宅は11時前だった。
約48600歩。暑い中よく歩きました。
(完)
« 東海道五十三次歩き(第25回) 鳴海宿~桑名宿3 | トップページ | サッポロ ヱビス 和のつむぎ »
「街道歩き」カテゴリの記事
- 青梅街道歩き(第1回)新宿追分~中野宿~東高円寺4(2024.12.04)
- 青梅街道歩き(第1回)新宿追分~中野宿~東高円寺3(2024.12.03)
- 青梅街道歩き(第1回)新宿追分~中野宿~東高円寺1(2024.12.01)
- 中山道六十九次歩き(第34回) 北浦和~浦和宿~蕨宿~板橋宿~日本橋6(2024.05.04)
- 中山道六十九次歩き(第34回) 北浦和~浦和宿~蕨宿~板橋宿~日本橋5(2024.05.03)
コメント