「頭上の敵機」
本日の映画
movie-19 「頭上の敵機」 Twelve O'clock High 1949年米
DIR:ヘンリー・キング
CAST:グレゴリー・ペック、ディーン・ジャガー、ヒュー・マーロウ、ゲイリー・メリル
STORY:第二次世界大戦下、ドイツ本土爆撃を行う爆撃隊に赴任してきた鬼准将。彼の強引なやり方に部下たちは不満を抱くが、やがて強い連帯感が生まれる。
☆☆☆☆D・ジャガーがアカデミー助演男優賞を受賞。
てっきり、勇ましい戦争映画かと思いきや・・・
確かにそういう場面もあるにはあるけれど、人間ドラマと言った方がよい映画だった。ということで、戦争映画が苦手なワタクシでもおもしろく(といったら語弊があるが)見ることができたのだった。
前任者が部下に甘いために、士気が上がらず、帰還率が低いと考えたサベージ准将(ペック)が自ら指揮官になることを志願するもの、あまりに厳しすぎたため、反感を買い、全員が転属願いを出す事態となる。
しかし、自らも爆撃に参加、次第に部下たちの信頼も回復して、さらなる作戦を遂行しようとするものの・・・
准将は、部下を思う気持ちと、厳格に接しなければという思い、さらに己にも厳しい性格が災いして、精神的に追い詰められ、飛行機に乗ることができなくなってしまうのだ。
この心の葛藤が見ていて辛いものがあるのだが、G・ペックの演技がすばらしい。
元々、ペックはどちらかというと大根(失礼!)のイメージなのだけど、この役は素晴らしかった。指揮官の苦悩がヒシヒシと伝わってくる。
純粋に戦争映画といえるかどうかわからないけれど、こうした戦争映画ならばOKです。
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