「マンデラの名もなき看守」
本日の映画
movie-16 「マンデラの名もなき看守」 Goodbye Bafana 2007年仏独ベルギー南ア
DIR:ビレ・アウグスト
CAST:ジョセフ・ファインズ、デニス・ヘイバート、ダイアン・クルーガー、パトリック・リスター
STORY:1968年、アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国。言葉がわかることからマンデラの看守に大抜擢されたグレゴリーは、秘密の会話や手紙の内容をチェックすることとなる。しかい、マンデラと接するうちに、彼の思想に傾倒していく・・・
☆☆☆実話の映画化だそう。
看守のグレゴリーは、無意識的に差別主義者で、アパルトヘイトに何の疑問も持たず、マンデラの看守に抜擢されたことを喜ぶ。妻もこれで夫が出世街道を進むに違いない、よい暮らしができるに違いないと大喜びする。
しかし・・・
マンデラの高潔な思想にふれ、禁書だった自由憲章を読むうちにグレゴリーの意識が変化していく。
グレゴリーは、少年時代にマンデラと同じ言葉を話す親友がいたわけで、おそらく根っからの差別主義者ではなかったのだろう。
当時の教育か、生まれながらの環境もか、洗脳されて差別をするようになっていくんでしょうね。これがコワイ。
グレゴリー、知らん顔をして、そのまま任務を果たせば、出世できたのに、彼はそうは出来なかった・・・
その結果、彼自身が迫害されることとなり、孤立してしまう。
時は流れて、マンデラと再会したグレゴリー。
時代は確実に変化しており、ついにマンデラは釈放され、その後アパルトヘイトは撤廃されることになる。
グレゴリーのささやかな反乱も、この大きなうねりの元になったということで、じわじわと感動できる作品。
マンデラがあまりにいい人に描かれ過ぎているとか、盛り上がりに欠けるという欠点はあるものの、これはこれでいいんじゃないだろうか。
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