ケイト・ミルフォード『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』
本日の本
book-11 『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』 ケイト・ミルフォード著 創元推理文庫
STORY:冬は雪に閉ざされほとんどお客のこない小さなホテルに、5人の奇妙な客たちが訪れる。ホテルを経営する夫妻の子マイロは古い海図を拾い、宿泊客たちの目的を探ろうとするが・・・
☆☆☆ハートウォーミングなミステリ。
クリスマスが舞台なのでホントはその時期に読むと雰囲気が出るんでしょうけど・・・なぜかこの超暑い時に読むことに(笑)
閑散期のはずのホテルに5人もの宿泊客・・・それも個性的な面々(赤い髪だったり緑の髪だったり、靴下がカラフルだったりとか)が何か秘密ありげにやってくるのがオープニング。
少年マイロが、料理人の娘メディを相棒に謎を解き明かしていく・・・
というお話なのだけど、はじめはちょっと展開がゆるくて、なかなか読み進めなかった。
が、消えた宿泊客たちのもの(時計やバッグ、手帳など)をマイロたちが見つけ、そのものにまつわる秘密が明らかになる従って、どんどんおもしろくなり、後半は一気に読んだ。
すべてはこのホテルの秘密ともつながっていくわけだけど、最大の秘密は・・・
なんとね~
ネタばらしされると、ああそういうことかと合点がいくのだけど、こうくるとはね。
いやでも、クリスマスに読んだらぴったりだろうなあという心温まるお話。
誰も死なないし(笑)。
やっぱり、読む時期を誤った(笑)。
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