【縄文展】
art-21 【縄文展】 東京国立博物館 平成館
群馬で古墳と埴輪を見た翌日は、縄文展。
時代が遡った(笑)。
平日なのでそれほど混んでいないかと思いきや、かなりの混み具合。
特に前半、見るのが大変でした。
第1章 暮らしの美
スタートの縄文土器から、感心しまくり。
なんて美しいんでしょう。模様が細かくて芸術的。
木製のポシェットもよく出来てるなあ。クルミが入っていたそうで、木の実を拾って入れるのに使ってたんでしょうね。
鹿の角で出来た釣り針は、今でも使えそう。
耳飾りがいやに大きくてどうやって下げるんだろう?と思ったら、耳に大きな穴を開けて埋め込むという・・・絶対やだな(笑)。節目ごとに耳飾りを変えていったらしいが、だんだんと大きな耳飾りになるのだろうか。
第2章 美のうねり
美しい縄文土器の数々。
はじめは先がとがった器で・・・灰にさして使った模様・・・そのうち、底のある土器が出てくる。
この文様がきれいなんですね~
素朴だけれど、いろいろな技術を駆使して美しい文様を造っている。
まるで土瓶のような器があったのも驚き。こんなものまで造られていたとは・・・
第3章 美の競演
この時代の世界各国の土器の展示。
わりと、どこの国のも地味で、日本の土器の方がきれいだなあ。
インダス文明期の器は動物の絵などが描かれていて楽しいけれど。
第4章 縄文美の最たるもの
国宝6点の展示。土偶については、2010年の【国宝土偶展】で3点は見ている。縄文のビーナス、合掌土偶、中空土偶である。
そのときも合掌土偶がツボだったのだが、やっぱりこれいいなあ、かわいいなあ。
デザイン的にいいのは、縄文の女神と仮面の女神かな。仮面の女神は顔が三角で宇宙人的というか。
中空土偶は思ったより大きかった。
火焔型土器もいいですね。ついつい岡本太郎を連想してしまうのだけど、炎の部分は鶏のとさかのようで確かに爆発って感じはする(笑)。
十日町ではたくさん出土したらしく、今回もたくさん展示されていて圧倒されましたね。
第5章 祈りの美、祈りの形
土偶といってもいろいろなものがあるわけで・・・
いやはや、こんなにたくさんの土偶を見るのははじめて。
が、なんといっても遮光器土偶!この目がなんともユーモラス。
ハート形、みみずく、ポーズ、三角形、板状・・・バリエーションはかなり豊富である。
結構気に入ったのが、人形装飾付有孔鍔付土器。土器に人間が貼り付けてあるのだけど、漫画チック!なんか楽しい。
動物の土製品もたくさんあった。
キョトンとした猪、一瞬アリクイに見えるクマ、わりとリアルなサル、ちょっと怖い亀、蛇。巻き貝はとてもよくできてますね。
第6章 新たにつむがれる美
縄文文化に影響を受けた芸術家、作家の紹介。
岡本太郎を筆頭として、柳宗悦、芹沢銈介。
そういえば、芹沢銈介の美術館に行った際にあったなあ。
最後に撮影できるコーナーがありました。
この夏、イチオシの展覧会です。是非どうぞ。
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