【岐阜県美術館 所蔵名品展】
art-19 【岐阜県美術館 所蔵名品展】 岐阜県美術館
開館35年、11月から改修のため1年間休館となる岐阜県美術館で、所蔵品を選りすぐって公開するというので行ってきた。
この美術館といえば、ルドンだけれど、それだけじゃなくて結構充実してるんですね。
日本画部門。
川合玉堂からスタート。
松の絵が2枚。
「老松蒼鷹」の方がキレイで現代的だが、好みなのは「老松図」の方。
「日光裏見瀧」もいいですね。
前田青邨といえば歴史画であるが、「囚われたる重衛」もよいが、気に入ったのは「出を待つ」。出を待つ能役者の緊張感が大胆な構図で表されている。
山本芳翠の「浦島図」がなんか不思議な感じ。洋風すぎるような・・・
熊谷守一のコレクションもすごいんですね。近代美術館の熊谷守一展で見た絵が何枚もあった。「ヤキバノカエリ」「萬の像」などなどである。
奥村土牛の「犢(こうし)」がなんともかわいい。
西洋画部門
これはなんといってもルドン!
いかにもルドンというようなモノクロの版画作品ももちろん展示があったけれど、一番驚いたのは「ポール・ゴビヤールの肖像」。こんな柔らかな作品も描いていたんですねぇ。
対して、「まなざし」はなんとなく不安な気持ちになる作品。
しかし、まだまだ見ていない作品がたくさんあったとは・・・パステルが意外とよいのだ。
ファアストを題材にしたリトグラフは、ドラクロワの作品。陰影が印象的。
モローの「ピエタ」。幻想的なモローらしい作品。
ゴーギャンも充実していた。おとなしめの作品が多かったけれど。
ムンクの「マドンナ」は別バージョンもあるのかな?見たことがあるような・・・
藤田嗣治の「猫」。たくさん描かれている猫の中でもこれはかわいい!
ピカソ「ランプの下の静物」。ピカソの静物画は結構好き。
現代美術部門
現代美術はなかなかコメントが難しいのだが(笑)
今回一番印象に残ったのは、ルーシェイの「虫」。リアルすぎて鳥肌が・・・
ベーコン「闘牛のための習作」はベーコン展で見ていると思うが、なんかこの人の作品を見るとざわざわと落ち着かない・・・
この中に並んでいるとミロなんてかなりフツーに見えてくる。
篠田桃紅さんの作品ははじめて見たのだが、エネルギッシュな筆遣いだ。
改装が済んだらまた是非行ってみたいですね。
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