【生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです展】
art-26 【生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです展】 東京ステーションギャラリー
いわさきちひろの生誕100年を記念した展覧会。
年代をおって展示され、画業のすべてがわかる仕組み。
プロローグ
ちひろにまつわる品々の展示。
この帽子のイメージはありますね。
第Ⅰ章 私の娘時代はずっと戦争のなかでした
ちひろが影響を受けたり学んだりした画家の絵。岡田三郎助、中谷泰などの中で、マリー・ローランサンが一番ちひろの絵に近いような?
めずらしいちひろの油絵作品も。
まだまだちひろ的ではない。
第Ⅱ章 働いている人たちに共感してもらえる絵を描きたい
戦後、新聞記者として働き始めたちひろ。新聞記事には自前の絵をそえている。働く傍ら、丸木位里・俊夫妻に技法を学んでいるのだが、丸木夫妻のデッサンと並べてみるとかなり影響は受けている感じ。
雑誌の表紙、紙芝居(アンデルセンの『お母さんの話』がいいな)なども描いているが、まだまだ色はくっきりしてるんですね。
へえ、こんな広告の絵も手がけていたんだ!というのが、ヒゲタ醤油。子供のデッサンは後年の絵につながるものが。
油絵も子供の絵がかわいくて、「眼帯の少女」、これ好き。猫もポイント。
第Ⅲ章 私は、豹変しながらいろいろとあくせくします
1枚の絵が完成するまでの過程が展示されていた。
習作を何枚も何枚も描き、いろいろと試した末に完成する1枚の絵。興味深い。パーツが減ったり増えたり、時には反転したり。
この例として展示されていたのが絵本「となりにきたこ」で、これは昔読んだなあ。
へーと思ったのが、ベン・シャーンの絵との類似性。確かに線のタッチが似ているかも!
外国旅行に行った際のスケッチもなかなかよかった。
第Ⅳ章 童画は、けしてただの文の説明であってはならない
この章の作品たちが、やはりちひろといえば、の作品たちである。
柔らかく、明るく、美しい色彩の水彩画。
どれもいいのだけど・・・
犬が描かれている作品が特に好きかなあ。
「海辺を走る少女と子犬」、「子犬と雨の日の子どもたち」、「子犬を抱く少女と街並み」。
東京の方のちひろ美術館はまだ行ったことがないから、今度行ってみようかな。
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